吹割の滝とは?駐車場はあるの?アクセス情報もどうぞ!

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群馬県の北部に位置している沼田市・・

戦国武将である「真田家」のゆかりの地として知られている他、自然がとても豊かな地域ということで、多くの観光客が訪れる場所となっています。

 

そんな沼田市には日本有数の観光地があるのですが、ご存知でしょうか?

そう!!吹割の滝です^^

 

吹割の滝は利根町エリアにあり、文部省から天然記念物日本の滝百選に指定されている人気の高い観光地です。

よく、雑誌やテレビなどで特集されることが多いため、前々から気になってはいたんだよね~!という方もいらっしゃるかと思います。

管理人自身も以前から注目しており、実際に吹割の滝へ足を運んでみたところ、その素晴らしさに感銘を受けました。

 

そこで、吹割の滝の情報を始め、駐車場やアクセスについてまとめてみました♪

これから吹割の滝へ行こと考えている方にとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです^^

 

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吹割の滝とは?

今から遡ること約900万年前・・

火山の噴火が起きた時に出来た溶結凝灰岩(ようけつぎょうかいがん)という岩石が、片品川の水で侵食されたことにより、現在の場所から約750m下流部分に吹割の滝が誕生しました。

幅約30m、高さ約7mもある吹割の滝は、水の侵食によって、川の流れを遡る(さかのぼる)ように後退しており、1年間で約7cmずつ上流に移動しています。

 

吹割の滝という名前は、

  • 水の侵食で岩質の柔らかい部分が削られたことでたくさんの割れ目ができ、それらの岩が吹割たかのように見える
  • 両岸から流れ落ちる水のしぶきが、滝つぼから吹き上げている

といった様子から名付けられたのですが、川の中程にある数十mに渡り続く溝(幅20m)に向かって3方向から水が流れ落ちている姿から「東洋のナイアガラ」とも言われています。

 

そうそう!

吹割の滝の滝つぼは、かつて、竜宮に繋がっていると信じられており、竜宮伝説として今もなお受け継がれ続けています。

◎吹割の滝の竜宮伝説とは?
その昔、吹割の農村では悪天候が続き、農作物が全く育たない時期がありました。

村人たちが貧しい生活を強いられている中、一人の若者が、割の滝の近くで「客人に出すお膳を用意することができない・・」という言葉を口にしました。

偶然、その声を聞いた竜宮の使い「亀太郎」が、竜宮城にいる乙姫様に話をすると、若者のところへいくつかお膳を持っていくようにと命じたのです。

 

岩の上に現れた美しいお膳を見た若者はとても喜び、以来、村でお祝い行事が行われるたびにお膳を借り、返す時にはお礼の手紙を添えて岩の上に置くようになりました。

お膳を借りてから、3日以内に岩の上に置いておくといつの間にか消えてなくなり、竜宮城へ返されていたと言われています。

 

ところが・・

ある年、若者は「少しだけなら貰ってしまっても問題ないだろう」と思い、お膳を1膳だけ返しませんでした。
 ※数を間違えて、1膳だけ返し忘れたという説もあります。

この行動に怒った乙姫様は、竜宮城へ繋がる滝つぼを塞ぎ、若者へお膳を貸すことをやめてしまいました。

残されたお膳には「竜宮の椀」という名前が付けられ、現在は吹割の滝付近にある名家にて保管されているとのことです。

 

ちなみに、滝つぼが塞がれたことに悲しんだ亀太郎は大粒の涙を流したのですが、その涙は後に翡翠(ヒスイ)という緑色の宝石になったとされています。

翡翠は、お土産「伽羅苑(きゃらえん)」の中に設けられている亀太郎神社に祀られています。

吹割渓谷の見どころはココ!

吹割の滝がある吹割渓谷の周りには、全長約2kmの遊歩道が整備されており、吹割の滝の他にもたくさんの見どころがあります♪

 

ダイナミックで迫力満点の吹割の滝ももちろん!素晴らしいのですが、

  • 鱒飛びの滝(ますとびのたき)
  • はんにゃ岩
  • 千畳敷(せんじょうじき)
  • 浮島橋・吹割橋

なども、負けず劣らずの美しさを誇っています。

前もって、それぞれどんなものなのか?を把握しておくことで、楽しさがよりアップしますよっ^ ^

 

鱒飛びの滝

追貝交番側の遊歩道から歩いていくと、最初に鱒飛びの滝が現れます!

 

鱒飛びの滝は、吹割渓谷の下流部分にあり、幅約6m、高さ約15mほどの大きな滝となっています。

滝つぼのサイズからして、1万年前には、同じ場所にもっと大きな滝が存在していたのではないか?と推測されています。

名前の由来は、産卵のために海から戻ってきた鱒が、あまりの激流で上まで登ることができずに止まってしまうという理由から鱒止めの滝と名が付き、いつしか鱒飛びの滝と呼ばれるようになりました。

 

鱒飛びの滝は、吹割の滝から流れてきた水が一気に集まる場所でもあるので、水量が多くとても迫力があります。

ただ、滝の近くはロープが張られているため、残念ながら滝の下の方までは見ることができません。

少し離れてしまいますが、手前にある階段を登った場所から見た方が鱒飛びの滝の全体を一望できるので、滝の近くよりも水の力強さを感じることができます^ ^

 

はんにゃ岩

鱒飛びの滝を過ぎて遊歩道を歩き進めていくと立派な岩壁が現れますので、一度足を止めてじっくりと目を向けてみてください。

 

なんだか、大きく口を開けた鬼がこちらを睨んでいるように見えませんか?

この岩は、口が大きく裂けた鬼女に似ていることから「はんにゃ岩」と呼ばれています。

長い年月をかけて自然が作り出したはんにゃ岩を、近くで見た時のインパクトは忘れることができません!

はんにゃ岩の周りは、ゴツゴツした岩壁が連なっていますから、気が付かずに通り過ぎてしまうことのないようにお気を付けください^^

 

千畳敷

吹割の滝から上流側は川幅が広くなっており、比較的、水の流れも緩やかです。

この辺りは、川床が見えるほど水深が浅く、畳(たたみ)千枚分もの広さがあるとされる「千畳敷」を見ることができます。

 

千畳敷も吹割の滝と同じく水の侵食によってできたものですが、岩が削られて勾配(こうばい)か緩やかになり、川床よりも両岸を削る力が強く働くようになったことで、現在の形が出来上がりました。

千畳敷のすぐ横には、大小2つの岩が連なっている夫婦岩というものもありますので、合わせてチェックしてみてください^ ^

 

浮島橋・吹割橋

千畳敷の先には、川の侵食から削り残された「浮島」と呼ばれる島があります。

古墳時代(6世紀頃)に、榛名山から噴出した軽石層が積み上がって形成されていることから、約1万年前には出来始めていたと言われています。

浮島には、約150mの浮島橋と約140mの吹割橋が架けられていて、それぞれの橋から見る吹割渓谷は、まさに!絶景です♪

 

特に、浮島橋からは、はんにゃ岩と千畳敷を同時に眺めることができ、遊歩道から見るよりも千畳敷の大きさがはっきりと解ります。

 

浮島観音堂

浮島に、ひっそりと佇む浮島観音堂は、観音不動毘沙門大師(かんのんふどうびしゃもんだいし)という人物が、延暦14年(795年)に創建したとされています。

 

その後、天文3年(1534年)に改築が行われましたが、劣化がひどかったため昭和59年(1984年)に新築されました。

 

観音堂内には、上野東照宮の竜や日光東照宮の眠り猫など様々な彫刻を手掛けた名匠「左甚五郎(ひだりじんごろう)」が製作した浮島如意輪観音が祀られています。

浮島如意輪観音が製作された時期は定かではありませんが、寛永年間(1624年〜1645年)頃と言われています。

左甚五郎は、日光東照宮を訪れた帰りに吹割の滝付近の宿で1泊し、たった一夜で浮島如意輪観音を作り上げました。

当初は白木の彫刻でしたが、明治26年(1893年)、前橋市に住む「石丸」という有名な塗師が金箔を塗ったことで金色の姿となり、以降、大切に守られ続けています。

浮島観音堂の手前には、お守りやアクセサリー等が販売されているお店もあるので、参拝した時に立ち寄ってみてはいかがでしょうか^ ^

 

その他にも、

  • 川底にあった石が水力で回転し、岩を掘り下げることで出来た「甌穴(おうけつ)」
  • 獅子の形に似ていることから名付けられた「獅子岩」
  • それぞれ異なる角度から吹割の滝や渓谷を眺めることができる「第1〜3観瀑台」

など、吹割渓谷の見どころポイントはまだまだあります!

決して飽きることのない雄大な景色を、のんびりとお楽しみください♪

 

吹割の滝へのアクセス

さて・・

ここからは、吹割の滝へのアクセスをご案内いたします。

まずは、吹割の滝の場所を地図でご確認ください^ ^

車でお越しの場合

☆東京方面から
 「東京IC」→東名高速道路(約20分)→「海老名JCT」→圏央道(約50分)→「鶴ヶ島JCT」→関越自動車道(約1時間)→「沼田IC」→国道120号線経由(約20分)→吹割の滝付近

 「練馬IC」→関越自動車道(約1時間20分)→「沼田IC」→国道120号線経由(約20分)→吹割の滝付近

☆茨城方面
 「水戸IC」→常磐自動車道(約5分)→「友部JCT」→北関東自動車道(約40分)→「栃木都賀JCT」→東北自動車道(約10分)→「岩舟JCT」→北関東自動車道(約30分)→「高崎JCT」→関越自動車道(約30分)→「沼田IC」→国道120号線経由(約20分)→吹割の滝付近

☆東北方面から
 「仙台南IC」→東北自動車道(約2時間40分)→「岩舟JCT」→北関東自動車道(約30分)→「高崎JCT」→関越自動車道(約30分)→「沼田IC」→国道120号線経由(約20分)→吹割の滝付近

☆中部方面から
 「長野IC」→上信越自動車道(約1時間30分)→「藤岡JCT」→関越自動車道(約30分)→「沼田IC」→国道120号線経由(約20分)→吹割の滝付近

 「新潟西IC」→北陸自動車道(約30分)→「長岡JCT」→関越自動車道(約1時間30分)→「沼田IC」→国道120号線経由(約20分)→吹割の滝付近

 

電車でお越しの場合

☆東京方面から
 「東京駅」(JR新幹線 新潟行・約50分)→「高崎駅」(JR上越線 水上行・約50分)→「沼田駅」(関越交通バス 鎌田、戸倉、大清水方面行へ乗車・約40分)→「吹割の滝」下車

☆茨城方面から
 「水戸駅」(JR特急 品川行・約1時間5分)→「上野駅」(JR新幹線 新潟行・約45分)→「高崎駅」(JR上越線 水上行・約50分)→「沼田駅」(関越交通バス 鎌田、戸倉、大清水方面行へ乗車・約40分)→「吹割の滝」下車

☆東北方面から
 「仙台駅」(JR新幹線 東京行・約1時間10分)→「大宮駅」(JR新幹線 金沢行・約25分)→「高崎駅」(JR上越線 水上行・約50分)→「沼田駅」(関越交通バス 鎌田、戸倉、大清水方面行へ乗車・約40分)→「吹割の滝」下車

☆中部方面から
 「長野駅」(JR新幹線 東京行・約45分)→「高崎駅」(JR上越線 水上行・約50分)→「沼田駅」(関越交通バス 鎌田、戸倉、大清水方面行へ乗車・約40分)→「吹割の滝」下車

 「新潟駅」(JR新幹線 東京行・約1時間10分)→「高崎駅」(JR上越線 水上行・約50分)→「沼田駅」(関越交通バス 鎌田、戸倉、大清水方面行へ乗車・約40分)→「吹割の滝」下車

 

吹割の滝の駐車場は?

吹割の滝周辺にある駐車場は、無料・有料(500円前後)・商品券(500円〜1000円ほど)購入で利用できる駐車場の3タイプに分かれており、主にお土産屋さんや食堂に停めることになります。

この中で、最も注意しなければいけないのはズバリ!無料駐車場です。

なぜなら、吹割の滝付近には「無料駐車場」の看板が設置されている駐車場にも関わらず、実際は有料であったり、駐車する代わりにお土産屋さんで何円以上買い物をしなければいけないといったことがあるからです。

たとえお買い物する予定があったとしても、何だか具合が悪いですよね^ ^;

 

近年は、看板の整備などが行われ改善しつつありますが、表記が少し解りにくい駐車場がまだ存在しているというのも事実です。

無料だと思って停めたけど、結局料金を支払うことになった・・といったトラブルを防ぐためにも、事前に料金の発生しない無料駐車場の場所をしっかりと把握しておきましょう!

完全無料の駐車場は、以下の3つになります^ ^

 

☆吹割の滝「伽羅苑」(赤)

  • 駐車台数:普通車100台
         観光バス約30台(予約制)
  • 住所:群馬県沼田市利根町追貝976
  • 吹割の滝までの距離:約300m(徒歩約4分)
  • お問い合わせ:Tel:0278-56-3711(伽羅苑)

☆吹割の滝市営駐車場(青)

  • 駐車台数: 普通車約10台
  • 住所:群馬県沼田市利根町高戸谷1-1
  • 吹割の滝までの距離:約500m(徒歩約7分)
  • お問い合わせ:Tel:0278-56-2111(利根支所 総務部)

☆滝の駅「吹割」(緑)

  • 駐車台数:普通車70台
  • 住所:群馬県沼田市利根町追貝3-2
  • 利用可能時間:24時間
  • 吹割の滝までの距離:約250m(徒歩約3分)
  • お問い合わせ:Tel:0278-56-3488(滝の駅「吹割」)

 

各駐車場の場所については、以下の地図でご確認ください。

アイコンの色は、駐車場名の後にあるカッコ書きの色になります。


ところで・・

せっかく群馬県の奥地まで行くのだから、吹割の滝以外にも楽しみたい!なんて思ってはいませんか?

沼田市には、吹割の滝以外にも観光スポット温泉地がいっぱいあります♪

このあたりについては、こちらの記事にまとめましたので、どうぞ^^
「吹割の滝!周辺の観光スポットは?温泉施設やランチ情報も!」

 

◎参考
吹割の滝/沼田市観光協会
吹割の滝 見所案内/沼田市役所

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