岐阜県美濃市で、春の風物詩として毎年4月に開催されているお祭り・・
そ、れ、は、
美濃祭りです^ ^
このお祭りは「八幡神社」と市の重要伝統的建造物群保存地区とされている「うだつの上がる町並み」を中心として行われるお祭りです。
今では、美濃市を代表する伝統行事となっており、
美濃祭りが行われないと春はやってこない!
そう言われているほど、地元の人たちにとって大切なお祭りとなっています♪
美濃祭りの歴史
美濃祭りは、五穀豊穣を願って行われる八幡神社の祭礼で、その起源は、江戸時代に行われていた雨乞いとされています。
当時、上有知(現在の美濃市小倉山)では長期間に渡って日照りが続いており、大干ばつに見舞われていました。
そこで、八幡神社、神宮社、神明社の三社にて雨乞い行事を行ったのですが、数日経っても雨は降らず、町民たちは困り果てていました。
そんな状況の中、最後の手段として執り行われたのが「町さわぎ」です。
これは、各町内が出し物を作って三社へ参詣したり町内を巡行する行事のことで、この町さわぎこそが美濃祭りの始まりと言われています。
この頃に出されていた出し物は、大きな行燈(あんどん)のようなものがほとんどで、嘉永元年に残された記録によると、長さ約12.6m、幅約10.8mにもなる行燈を担いでいたという風に記されています。
しかし、道幅が狭く通行が困難であるということから、次第に出し物は小さいものへと変わっていき、提灯を約30個ほど付けた「竿灯(かんとう)」や「竹刀(しない)」が出されるようになりました。
そして、明治33年(1900年)の祭礼に初めて登場したものというのが、お神輿(おみこし)になります。
当初は、屋根に数本の花が付いた花みこしと金色の鳳凰を乗せたお神輿の2種類ありましたが、ほとんどの町内は鳳凰を乗せたお神輿を出していました。
ところが、大正末期頃から花みこしに変更する町が増えていき、昭和初期頃になると全町内が花みこしを出すようになりました。
桜色に染めた美濃和紙の付いた竹竿を、お神輿の屋根に取り付けた現在のような花みこしは、昭和初期頃に確立されたと言われています。
こうして、八幡神社の祭礼に美しい花みこしが登場するようになったことで、大きな盛り上がりを見せるようになり、その伝統は受け継がれ続けることとなります。
ちなみに、八幡神社の祭礼は、明治末年頃まで上有知まつり(こうづちまつり)と呼ばれていました。
が・・
明治44年(1911年)に、上有知町から美濃町に名前が変わったことで、祭りの名前も美濃祭りに変更されました。
また、平成9年(1997年)には、花みこしと合わせて美濃市の無形民俗文化財に指定されています^^
美濃祭り 2019年の日程!
美濃祭りは、毎年、4月の第二土曜日と日曜日の2日間に渡って開催されています。
2019年の開催日は、4月13日(土)・14日(日)となっています。
各日の日程を以下にまとめましたので、ご覧ください♪
4月13日(土)
☆花みこし
[会場] 市街地
[時間] 08:30~15:00頃
※雨天時は、出発時間が変更になったり翌日に延期になったりします。
大小合わせて約30基もの花みこしが、太鼓の音色とともに市街地を練り歩きます。
1基の花みこしには、約100,000枚の和紙が使われており、250~300本もの竹竿がお神輿の屋根部分に取り付けてあります。
各町内ごとに毎年手づくりで作製されている花みこしは、とても華やかで、まるで本物の桜の花が舞っているかのようです^^
花の色は、濃いピンク色や薄いピンク色などがあり、それぞれの色の違いにも注目です!
こちらに、花みこしの順路マップを置いておきますので、参考にされてください。
→「花みこしの順路を確認する」
☆総練り
[会場] 広岡町交差点
[時間] 12:30頃~
各町内の花みこしが広岡町交差点に集結して繰り広げる総練りは、美濃祭り最大の見どころとなっています。
総練りとは、担ぎ手たちが「オイサー!オイサー!」と声を上げながら、花みこしの華やかさを競い合うというものです。
会場は、一瞬にして熱気と迫力に包まれ、大きな盛り上がりを見せます。
引用:http://blog.goo.ne.jp/kt2468_004/e/e0f7e79311ae60928311fa8252d2b1f5
そうそう!
花みこしを担ぐのは、男性たちだけではありません!
女性たちだけで担ぐ「女みこし(め組)」やお子さんたちだけ担ぐ「子どもみこし」もありますので、合わせてチェックしてみてください♪
☆美濃流し「仁輪加」
[会場] 市街地
[時間] 夕刻~
※雨天時は、文化会館で行われます。
夕方になると、担ぎ手たちは、太鼓や笛、小鼓といったものを演奏しながら市街地を練り歩き、指定された場所で「仁輪加(にわか)」を披露します。
仁輪加とは、オチのついた即興喜劇のことで、庶民芸能として江戸時代の末期頃から行われていたと言われています。
内容はその年限りのものとされており、毎年新しい仁輪加が披露されるため、社会風刺的なものが多いというのが特徴です。
仁輪加は、他の地方にはない貴重な伝統芸能ということで、平成8年(1996年)に国の選択重要無形文化財に指定されました。
4月14日(日)
☆山車・練り物
[会場] 八幡神社
[時間] 13:00~
※雨天時は、中止になる場合があります。
美濃祭り2日目には、6輌の山車が曳き回されます。
山車は、
- 常盤町:靭車(うつぼぐるま)
- 相生町:舟山車
- 殿町:三輪車
- 新町:聖王車
- 泉町:浦島車
- 吉川町:布袋車
という6輌です。
各山車は、江戸時代に製作されたもので、県指定の重要文化財に指定されています。
そしてもう一つ!山車の前を歩く練り物も見逃せません^^
練り物を出す町と内容は、
- 加治屋町:笹渡り
- 港町:金神輿
- 俵町:乙姫・浦島太郎
- 魚屋町:鞍馬天狗
- 永重町:傘鉾
- 広岡町:花咲爺
- 米屋町:桃太郎
- 本住町:七福神
これら8町内となっており、江戸時代中期頃から行われている本住町の七福神は市指定の文化財に指定されています。
☆美濃流し「仁輪加」
[会場] 市街地
[時間] 夕刻~
美濃祭りへのアクセス
さて、ここからは、美濃祭りへのアクセスについてお届けいたします。
まずは、メイン会場となる八幡神社の場所を地図でご確認ください。
美濃祭りは、八幡神社以外にも、美濃市街地一帯が会場となっていますが、ここでは八幡神社までのアクセスをご案内いたします。
車でお越しの場合
☆関東方面から
「東京IC」→東名高速道路(約1時間)→「御殿場JCT」→新東名高速道路(約2時間)→「豊田東JCT」→東海環状自動車道(約50分)→「美濃関JCT」→東海北陸自動車道(約1分)「美濃IC」→国道156号線(約10分)→八幡神社
☆関西方面から
「小牧IC」→名神高速道路(約8分)→「一宮JCT」→東海北陸自動車道(約25分)→「美濃IC」→国道156号線(約10分)→八幡神社
「門真IC」→近畿自動車道(約9分)→「吹田IC」→名神高速道路(約1時間50分)→「一宮JCT」→東海北陸自動車道(約25分)→「美濃IC」→国道156号線(約10分)→八幡神社
☆岐阜方面から
「岐阜羽島IC」→名神高速道路(約6分)→「一宮JCT」→東海北陸自動車道(約25分)→「美濃IC」→国道156号線(約10分)→八幡神社
電車でお越しの場合
☆東京方面から
「東京駅」(JR新幹線 新大阪行・約1時間50分)→「名古屋駅」(JR特急 富山行・約40分)→「美濃太田駅」(長良川鉄道 北濃行・約35分)→「美濃市駅」(徒歩約15分)→「八幡神社」
☆関西方面から
「新大阪駅」(JR新幹線 東京行・約50分)→「名古屋駅」(JR東海道本線快速 大垣行・約20分)→「岐阜駅」(JR高山本線 飛騨古川行・約35分)→「美濃太田駅」(長良川鉄道 北濃行・約35分)→「美濃市駅」(徒歩約15分)→「八幡神社」
☆岐阜方面から
「岐阜駅」(JR特急 富山行・約20分)→「美濃太田駅」(長良川鉄道 北濃行・約35分)→「美濃市駅」(徒歩約15分)→「八幡神社」
美濃祭りの駐車場は?
美濃祭りが行われる会場周辺には、無料と有料の駐車場が数ヶ所あります。
各駐車場の詳細については、以下をご覧ください^^
☆以安寺市営駐車場(赤)
- 駐車台数:30台
- 住所:岐阜県美濃市米屋町2658
- 営業時間:24時間
- 料金:無料(2時間まで)
☆殿町市営駐車場(青)
- 駐車台数:36台
- 住所:岐阜県美濃市殿町55-1-2
- 営業時間:24時間(利用は2時間まで)
- 料金:無料(2時間まで)
☆美濃市役所(緑)
- 駐車台数:約200台
- 住所:岐阜県美濃市1350
- 料金:無料
☆観光ふれあい広場駐車場(紫)
- 駐車台数:約200台
- 住所:岐阜県美濃市常盤町2423-1
- 営業時間:24時間
- 料金:協力金 1台につき1日100円
各駐車場の場所については、地図でご確認ください。
アイコンの色は、駐車場名の後にあるカッコ書きの色になります。
美濃祭り期間中、美濃市内はたくさんの人たちで賑わいます。
ということは・・
周辺道路には、交通規制が敷かれます。
特に、花みこしや山車が巡行される場所は、車両通行止めとなりますのでご注意ください^^
また、駐車場も大変混雑しますので、車で行かれる際はなるべく早めの行動を心掛けるようにしましょう♪
美濃まつり(市指定無形民俗文化財)/美濃市ホームページ
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