関東一の祇園祭と呼ばれるお祭り・・・
そのお祭りとは、熊谷うちわ祭りです♪
熊谷うちわ祭りは、埼玉県熊谷市で毎年7月中旬頃に開催されているお祭りです。
お祭り期間中は、豪華絢爛な山車と屋台が市内を練り歩き、その光景を一目見ようと、例年75万人以上が訪れています。
そんな熊谷うちわ祭りは、約260年以上もの歴史を持つ由緒正しいお祭りです。
古くから伝わる伝統は、町民の方たちによって受け継がれ続け、今では県内外問わず、多くの人たちに愛されるお祭りとなっています♪
熊谷うちわ祭りの歴史
熊谷うちわ祭りは、熊谷市鎌倉町にある「八坂神社」の祭礼として行われているお祭りです。
八坂神社は、文禄元年(1592年)、当時この場所にあった愛宕神社に、京都の「八坂神社」の御祭神(市神・伊奈利・八坂)を合祀した神社になります。
※神社の神様を他の神社を合わせて祀ること
お祭りが初めて行われたのは、江戸時代中頃の寛延3年(1750年)です。
当時、旧熊谷町に点在していたお寺や神社では、別々に祭礼を行っていたのですが、
「お祭りを統一して開催したい!」
という町民たちが、嘆願書(たんがんしょ)を町役人に提出をし、その願いが叶ったことで行われるようになったお祭りが、熊谷うちわ祭りとされています。
※嘆願書=お願い事が記された文書
当初は、お神輿が町内を巡行する「神輿渡御」のみでしたが、昭和24年(1891年)に町内の第弐本町区が江戸から1台の山車を購入し、お祭りで曳き回しました。
また、明治31年(1898年)には、第壱本町区の大工たちが熊谷製の山車を製作し、これに続くように他の町内でも山車が作られていきました。
そして、年々、山車だけでなく屋台も製作されるようになり、今では全部で12台の山車と屋台が市内を巡行しています。
「うちわ祭り」名前の由来は?
八坂神社の祭礼が「うちわ祭り」と呼ばれるようになったのは、天保年間(1830年~)とされています。
この時に開催されていた祭礼では、各商店が、お客さんたちに疫病除けとして「赤飯」を振る舞っていました。
この赤飯はとても評判が良く、祭礼の名物となっていたのですが、夏の暑い時期だったということで、ご飯が傷んでしまうという問題もありました。
そんな中・・
明治中期頃に「泉州楼」という料理屋の店主が、東京都で行われていた「天王祭」にて、
お神輿に向けてうちわが飛び交っている光景
を目撃し、赤飯の代わりにうちわを振る舞うようになりました。
このうちわが大変人気となり、次第に他の商店も振舞うようになったことで、いつしか「うちわ祭り」と呼ばれるようになったのです。
熊谷うちわ祭り!2019年の日程
熊谷うちわ祭りは、毎年7月19日~23日までの5日間に渡って行われます。
お祭り自体は5日間なのですが、一般向けのお祭りは20日・21日・22日の3日間となっています。
2019年の開催は、7月19日(金)20日(土)21日(日)22日(月)23日(火)です。
以下に、各日の日程をまとめましたのでご覧ください♪
◎注意!
以下の情報は、昨年(2018年)の情報を基に作成しています。
- 各日の日程
- 駐車場
- 交通規制
2019年の情報が公開され次第、修正・追加いたしますので、予めご了承ください。
7月19日(金)
☆遷霊祭(せんれいさい)
[場所] 愛宕八坂神社(本宮)
[時間] 21:00~
全ての灯りが落とされた愛宕八坂神社にて、神輿に御霊を遷す神事が執り行われます。
大総代や数人の役員の方たちだけで行われるため、一般の方は見ることができません。
7月20日(土)
☆渡御発輿祭(とぎょはつよさい)
[場所] 愛宕八坂神社
[時間] 06:00~
早朝から、神様を神輿に遷す神事が行われます。
宮司が祝詞を読み上げ、その後、関係役員たちが玉串をお供えしていきます。
※玉串=神様が宿るとされている榊に紙垂や麻を結びつけたもの
☆途上奉幣祭(とじょうほうへいさい)
[場所] 熊谷市街地一帯
[時間] 07:00~
各町の元気な若者たちが神輿を担ぎ、約3時間半かけて市街地を巡行します。
その途中、旧市街地8ヶ所の東西南北に位置する河原町、筑波町、銀座、仲町の4ヶ所にて、祭りの安全を祈願する途上奉幣祭を行い、各地域を浄めていきます。
☆渡御着輿祭( とぎょちゃくよさい)
[場所] 御仮屋(行宮)
[時間] 10:30~
巡行が終わると、神輿は、お祭り広場に建てられた御仮屋に安置されます。
ここでは、宮司が祝詞を読み上げ、関係者の方たちによる玉串奉幣が行われます。
☆初叩き合い
[場所] JR「熊谷駅」北口
[時間] 18:00~
市内にある12ヶ所の町から山車6台、屋台6台が登場し、叩き合いを行うため熊谷駅北口に向かいます。
途中、星川通りに集結してから駅前通りを経由し、熊谷駅東口へと進んだ後、東口ロータリーを通り、北口駅前広場へと移動します。
そして、全ての山車と屋台が横一列に並び、初叩き合いスタートです♪
提灯の明かりが灯った美しい山車と屋台の叩き合いは、迫力満点です。
熊谷の夜空に響き渡るお囃子をお楽しみください^ ^
7月21日(日)
☆巡行祭
[場所] 国道17号線
[時間] 13:00~16:00
歩行者天国となった国道17号線に、石原区と本石区を除いた10ヶ町の山車と屋台が集まり、役員や宮司の方を先頭に西へ巡行します。
その後、石原区と本石区の屋台と合流し、御仮屋へと向かっていきます。
御仮屋で、各山車と屋台に幣束が授与され、再び国道17号線を進んでいきます。
☆巡行叩き合い
[場所] 国道17号線周辺
[時間] 18:00~
昼間の巡行とは異なり、国道17号線のいたるところで叩き合いが行われ、市街地を巡行します。
最終的には、全ての山車と屋台が八木橋デパート前に集まり、激しい叩き合いが繰り広げられます。
扇形になって行う勇壮な叩き合いは必見です。
7月22日(月)
☆行宮祭(あんぐうさい)
[場所] 御仮屋
[時間] 09:00~
お祭り広場にある御仮屋に宮司や関係役員の方たちが集まり、神輿を前に祝詞を読み上げ、玉串をお供えして神の加護を祈ります。
☆曳っ合わせ叩き合い
[場所] お祭り広場
(市役所通りと星川通りが交わる交差点)
[時間] 20:00~
国道17号線の各所で叩き合いが行われた後、お祭り広場にて全ての山車と屋台が扇形に整列して、叩き合いが披露されます。
☆年番送り
[場所] お祭り広場
(市役所通りと星川通りが交わる交差点)
[時間] 21:00~
その年の年番町と次の年の迎え年番町がステージに上がり、年番札を送り渡します。
年番送りが終わると最後の叩き合いが行われ、お祭りはクライマックスを迎えます。
☆還御祭
[場所] 御仮屋~本宮
[時間] 23:30~
神輿を御仮屋から本宮へと返すための神事です。
御仮屋にて、関係役員の方たちが集まり「発輿祭」が行われ、午前0時頃になると約300人もの熊谷祇園会員の人たちによって神輿が本宮へと担がれていきます。
そして、本宮に到着すると、最後の神事である「着輿祭」が執り行われ、全ての行事が終了となります。
熊谷うちわ祭りへのアクセス
熊谷うちわ祭りの会場は、
- JR「熊谷駅」(赤)
- 愛宕八坂神社(青)
- 市役所通りと星川通りが交わる交差点(緑)
- 八木橋デパート前(紫)
など、熊谷市市街地一帯となっています。
まずは、各会場の場所を地図でご確認ください。
アイコンの色は、会場名の後にあるカッコ書きの色になります。
ここでは、最寄り駅となるJR「熊谷駅」までのアクセスをご案内いたします。
※愛宕八坂神社の最寄り駅は、JR「上熊谷駅」となります。
車でお越しの場合
[花園ICより]
国道140号線→国道17号線→JR「熊谷駅」(約30分)
[東松山ICより]
国道254号線→県道47号線→県道173号線→県道11号線→国道407号線→JR「熊谷駅」(約30分)
[羽生PAより]
県道84号線→県道32号線→国道125号線→JR「熊谷駅」(約40分)
電車や新幹線で起こしの場合
「秩父駅」(秩父鉄道 熊谷行・約1時間5分)→JR「熊谷駅」
「大宮駅」(JR新幹線 新潟行・約12分)→JR「熊谷駅」
「高崎駅」(JR新幹線 東京行・約15分)→JR「熊谷駅」
「東京駅」(JR新幹線 長野行・約40分)→JR「熊谷駅」
愛宕八坂神社に行かれる際は、「熊谷駅」から秩父鉄道に乗り、隣駅の「上熊谷駅」で下車すると良いでしょう^ ^
熊谷うちわ祭りの駐車場は?
車で会場まで行きたい!という方が一番気になることといえば、駐車場についてではないでしょうか。
熊谷うちわ祭りでは、一般向けのお祭りとなる7月20日(土)21日(日)22(月)の3日間に無料の駐車場が用意されます。
また、7月21日(日)22日(月)の2日間のみ、荒川河川敷に無料の駐車場が設けられます。
☆熊谷市役所駐車場(赤)
- 駐車台数:約40台
- 住所:埼玉県熊谷市宮町2丁目47-1
- 利用可能時間:17:15〜23:00
- 熊谷駅までの距離:約1km(徒歩約10分)
☆熊谷地方庁舎駐車場(青)
- 駐車台数:約250台
- 住所:埼玉県熊谷市広末3丁目9-1
- 利用可能時間:08:30〜22:00
- 熊谷駅までの距離:約1.1km(徒歩約14分)
☆イオン熊谷店(緑)
- 駐車台数:約500台
- 住所:埼玉県熊谷市本石2丁目135
- 利用可能時間:19:00〜23:00
- 熊谷駅までの距離:役所1.3km(徒歩約16分)
☆八木橋第1駐車場(紫)
- 駐車台数:A駐車場 9台
B駐車場 15台
C駐車場 15台 - 住所:埼玉県熊谷市本石1-288-1
- 利用可能時間:19:00〜23:00
- 熊谷駅までの距離:約1.2km(徒歩約15分)
☆八木橋パーク仲町駐車場(オレンジ)
- 駐車台数:180台
- 住所:埼玉県熊谷市仲町38
- 利用可能時間:19:00〜23:00
- 熊谷駅までの距離:約1.3m(徒歩約16分)
☆荒川河川敷臨時無料駐車場(黒)
- 駐車台数:250台
- 住所:埼玉県熊谷市熊谷
- 利用可能時間:21日(土)22日(日)ともに12:00〜23:00
- 熊谷駅までの距離:約1.1km(徒歩約15分)
駐車場の場所については、地図でご確認ください。
アイコンの色は、駐車場名の後にあるカッコ書きの色になります。
熊谷うちわ祭り 交通規制情報
熊谷うちわ祭りでは、毎年、広い範囲に渡って交通規制が敷かれます。
2018年は、7月20日(金)21日(土)22日(日)の3日間で行われていました。
各日によって、規制時間や規制場所が異なりますのでご注意ください。
☆7月20日(金)
[規制時間]
A)13:00〜20:00
B)18:30~19:30
C)18:30〜20:00
[規制場所]
A)熊谷駅西通り商店街
B)ティアラ21付近
C)熊谷駅東口・北口前広場~国道17号線までの駅前通り
☆7月21日(土)
[規制時間]
13:00〜21:00
[規制場所]
国道17号線の銀座2丁目交差点~石原駅入り口交差点・市役所通り・国道17号線南側の市街地
☆7月22日(日)
[規制時間]
A)13:00〜22:00
B)18:00〜21:00
C)09:00~10:00
[規制場所]
A)国道17号線の南側~路線までの内側市街地
B)国道17号線の銀座2丁目交差点~石原駅入り口交差点・市役所通り
C)お祭り広場前(西側)
交通規制については、マップを見ながら確認したい!という方はこちらに昨年(2018年)の交通規制図を置いておきますので、参考にされてください。
→「熊谷うちわ祭り2018年の交通規制について」
*2019年の情報が公開されましたら、リンク先を差し替えいたします。
最後に・・
お祭りといえば、やっぱり露店は欠かせません^^
もちろん、熊谷うちわ祭りでもたくさんの露店が出店します♪
が・・
出店日は、7月21日(日)22日(月)の2日間のみとなっており、19日(金)20日(土)23日(火)は、出店されません。
20日(土)は、一般向けのお祭りではありますが露店はでませんのでご注意ください。
それでは!
お祭り当日が晴れることを願ってこの記事を閉めたいと思います^ ^
真心こめて~関東一の祇園 熊谷うちわ祭~/ダイドードリンコ日本の祭り
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