蔵造りの町並として有名な埼玉県川越市・・
歴史的な建造物が多く、まるで江戸時代にいるかのような気分を味わうことができることから、小江戸川越とも呼ばれています。
また、埼玉県内で唯一の歴史都市に認定されており、喜多院や中院、川越市立美術館などがあったり、つけ麺や太麺焼きそばといったグルメもたくさんあります。
今では、年間で約704万人以上もの観光客が訪れる観光都市としても有名です♪
そんな川越市で、毎年10月中旬頃に開催されるお祭りといえば・・?
そう!川越祭り(正式名称は川越氷川祭り)です!
川越祭りでは迫力満点の山車行事が行われ、それらを一目見ようと毎年90万人以上が訪れています。
今回は、川越祭り2018の日程や交通規制、駐車場情報についてお届けいたします♪
・・と、その前に!
川越祭りの歴史を簡単にまとめましたので、少しだけお付き合いください^ ^
川越祭りの歴史
今から約370年前の寛永15年(1638年)・・
川越大火により、川越城下がほぼ焼き尽くされるという事件が起こりました。
が・・
翌年の寛永16年(1638年)には、当時の幕府老中首座だった松平伊豆守信綱が川越藩主となり、町の再興がされるようになります。
その一環として、慶安元年(1648年)に信綱が太鼓や獅子頭、2基の御神輿を氷川神社へ寄付し、そこから神輿渡御などの神事が執り行われるようになりました。
これが、現在川越祭りで行われている神幸祭の始まりと言われています。
当時は、氷川神社の神輿行列や仮装行列が町内を巡行したりしていたのですが、慶安4年(1651年)に華麗な行列や町衆たちが町内を練り歩くようになり、以降、氷川神社の祭礼としてそれらの行事が行われることとなります。
その後、川越城下は経済的に栄えていき、元禄11年(1698年)、城下10ヶ町の一つである「高沢町」が踊り屋台を披露し、天保15年(1844年)には全ての町に人形が乗った山車が登場するようになりました。
山車や人形の数は、年月を重ねていくに連れて増えていき、今では29基もの山車が川越市に存在しています。
その内の10基は、埼玉県の有形民俗文化財に指定されており、1基は川越市の指定有形民俗文化財に指定されています。
このように、川越祭りの伝統は山車とともに受け継がれ続けていて、平成27年(2015年)2月には「川越氷川祭の山車行事」として国の重要無形民俗文化財となりました。
それだけでなく、平成28年(2016年)10月にはユネスコ無形文化遺産にも登録され、今まさに注目を浴びているお祭りとなっています。
川越祭りの山車とお囃子
現在、川越市には全部で29台の山車があるわけですが、毎年、全ての山車が川越祭りに登場するわけではありません。
その年によって山車の登場する数は異なっており、今年、2018年は19基の山車が参加することになっています。
◎川越祭り 2017年に参加する山車(21基)
松平信綱の山車(旭町三丁目)、鈿女の山車(大手町)、木花咲?姫の山車(岸町二丁目)、頼光の山車(三久保町)、家光の山車(新富町一丁目)、鏡獅子の山車(新富町二丁目)、高砂の山車(末広町)、菅原道真の山車(菅原町)、仙波二郎の山車(仙波町)、鍾馗の山車(通町)、重頼の山車(中原町)、素戔嗚尊の山車(西小仙波町)、浦嶋の山車(松江町二丁目)、日本武尊の山車(宮下町)、牛若丸の山車(元町一丁目)、道灌の山車(連雀町)、徳川家康の山車(脇田町)、猩々の山車(川越市)、三番叟の山車(六軒町)
そうそう!
川越祭りでは、山車がとても有名ですが、お祭りに華を添えてくれるお囃子も忘れてはいけません!
川越祭りのお囃子は、文化・文政時代に江戸から伝わったもので、源流は江戸の葛西囃子となっています。
流派は、大きく分けて堤崎流、芝金杉流、王蔵流の3つで、どの流派も山車の移り変わりとともに改良が行われ、進化していきました。
編成は、大太鼓1人、笛1人、小太鼓2人、鉦1人となっていて、流派によってメロディやリズムが異なります。
川越祭りへ足を運んだ際は、山車だけでなくお囃子の音色にも耳を傾けてみてくださいね^^
川越祭り!2018年の日程
さて、大変お待たせいたしました。
川越祭り2018年の日程についてはここからです♪
川越祭りは、毎年、10月の第3土曜日と日曜日の2日間に渡って行われています。
2018年は、10月20日(土)と21日(日)の開催となっています。
お祭り期間中は、様々な伝統行事が繰り広げられますので、その瞬間をどうぞお見逃しなくっ!
各日の日程は、以下をご覧ください^^
10月20日(土)
☆神幸祭
[時間] 13:00頃〜
[会場] 氷川神社、市役所前
神幸祭は、氷川の神様を乗せた御神輿と宮司が、町の繁栄や幸せを願いながら町内を巡行するというものです。
御神輿行列は、氷川神社の鳥居から出御して、市役所前に到着すると宮司たちが川越市長に挨拶をし、市長からも関係者役員や観光客の方たちに向けての挨拶をします。
その後、神輿行列は氷川神社に還御します。
☆市役所前の山車揃い
[時間] 14:00〜15:00頃
[会場] 市役所前
各町内を巡行していた豪華絢爛な山車たちが、市役所前にズラリと立ち並びます!
ここでは、賑やかなお囃子が披露され、会場は多いに盛り上がります♪
一列に並んだ山車はとても迫力があり、じっくりと観賞することができるチャンスですから、お見逃しなく^^
☆宵山の山車揃い
[時間] 18:00〜19:00頃
[会場] 市内各所
夜になると、各山車に提灯の明かりが灯り、幻想的な世界へとあなたを誘います。
美しい光に包まれた山車は、市内のいたるところに置かれ、落ち着いたお囃子の演奏や踊りが行われます。
山車は昼間とは違った雰囲気を醸し出し、上層部の鉾や人形が目一杯迫り上がった状態の山車は必見です!
☆鳶のはしご乗り
[時間] 18:20頃〜
[会場] 埼玉りそな銀行前
毎年恒例の鳶のはしご乗りでは、鳶さんたちが約5.5mのはしごに乗ってアクロバットな演技を披露してくれます。
会場は緊張感に包まれ、見ているこっちもドキドキですが、パフォーマンスが成功すると周りからは大きな拍手と歓声が送られます^^
☆曳っかわせ
[時間] 19:00~21:00頃
[会場] 仲町、連雀町、札の辻、本川越駅前、松江町、通町などの各交差点、その他
川越祭り最大の見どころとなっている山車の曳っかわせ!
曳っかわせとは、町内巡行中の山車同士が町内で出会った時に、お互いに激しいお囃子と踊りを披露して競い合うというものです。
夜に行われる川越祭りの曳っかわせは、とても賑やかで気迫が溢れており、その荘厳な雰囲気に圧倒されること間違いなしです♪
2基の山車に曳っかわせだけでも、とても迫力があるのですが、3基・4基もの山車同士が出会った時の曳っかわせは、より大きな盛り上がりをみせます!
川越祭りでなければ見ることができない光景をどうぞお楽しみください^ ^
10月21日(日)
☆市役所前の山車巡行
[時間] 13:30〜15:00頃
[会場] 市役所前
各山車が、市役所前を賑やかに巡行します。
たくさんの山車を1ヶ所で観賞することができるチャンスです♪
☆曳っかわせ
[時間] 18:30~21:00頃
[会場] 仲町、連雀町、札の辻、本川越駅前、松江町、通町などの各交差点、その他
川越祭りへのアクセス
川越祭りの会場は、川越市中心市街地一帯となります。
アクセスをご案内する前に、川越市街地の場所を地図でご確認ください。
※赤い線の場所が、最も混雑するところとなっています。
車で起こしの場合
[一般道から]
国道254号線、国道16号線、県道15号線→川越市街地
[高速道から]
「練馬IC」→関越自動車道→「川越IC」→国道16号線→「川越駅」(約25分)
「八王子IC」→中央自動車道→「高井戸(首都高通貫)」→首都高速4号新宿線→「西新宿JCT」→首都高速中央環状線→「熊野町JCT」→首都高速5号池袋線→「美女木JCT」→東京外環自動車道→「大泉JCT」→関越自動車道→「川越IC」→国道16号線→「川越駅」(約1時間20分)
「与野IC」→首都高速埼玉大宮線→「美女木JCT」→東京外環自動車道→「大泉JCT」→関越自動車道→「川越IC」→国道16号線→「川越駅」(約35分)
「川島IC」→圏央道→「鶴ケ島JCT」→関越自動車道→「川越IC」→国道16号線→「川越駅」(約20分)
電車で起こしの場合
[東京方面から]
「池袋駅」(東武東上線急行 森林公園行・約30分)→「川越駅」
「新宿駅」(JR埼京線快速 川越行・約55分)→「川越駅」
「西武新宿駅」(西武特急小江戸7号 本川越行・約50分)→「本川越」
[大宮方面から]
「大宮駅」(JR埼京線快速 川越行・約20分)→「川越駅」
[横浜方面から]
「横浜駅」(JR湘南新宿ライン特別快速 高崎行・約40分)→「池袋駅」(東武東上線快速 小川町行・約30分)→「川越駅」
「横浜駅」(東急東横線特急 保谷行・約40分)→「小竹向原駅」(東京メトロ副都心線 森林公園行、東武東上線急行 森林公園行・約約30分)→「川越駅」
川越祭りの駐車場は?
川越祭りでは、会場周辺に7ヶ所の無料臨時駐車場が設けられますが、どの駐車場も人気のためすぐに満車となってしまいます(汗;
なので、車で行こう!と思っているのであれば早めの行動を心がけるようにしましょう^ ^
無料臨時駐車場の詳細については、以下をご覧ください。
☆市民グラウンド駐車場(赤)
- 駐車台数:普通車 約190台
バス 約25台 - 住所:埼玉県川越市宮元町23
- 利用可能時間:両日09:00〜22:00
☆小仙波駐車場(青)
- 駐車台数:普通車 約100台
- 住所:埼玉県川越市小仙波町
- 利用可能時間:両日09:00〜22:00
☆今成駐車場(緑)
- 駐車台数:普通車 約140台
- 住所:埼玉県川越市今成
- 利用可能時間:両日09:00〜22:00
☆川越第一中学校駐車場(紫)
- 駐車台数:普通車 約160台
- 住所:埼玉県川越市小仙波町5-6
- 利用可能時間:両日09:00〜22:00
☆仙波小学校駐車場(茶)
- 駐車台数:普通車 約70台
- 住所:埼玉県川越市富士見町4-1
- 利用可能時間:両日09:00〜22:00
☆富士見中学校駐車場(オレンジ)
- 駐車台数:普通車 約200台
- 住所:埼玉県川越市東田町17-1
- 利用可能時間:両日09:00〜22:00
☆月越小学校駐車場(黒)
- 駐車台数:普通車 約120台
- 住所:埼玉県川越市月吉町51
- 利用可能時間:両日09:00〜22:00
川越第一中学校、仙波小学校、富士見中学校、月越小学校の駐車場は、校庭の状況によっては利用できない場合があります。
各駐車場は、23:00には完全に閉鎖されますので、それまでには必ず出庫するようにしてください。
駐車場の場所については、地図でご確認ください。
アイコンの色は、駐車場名の後にあるカッコ書きの色になります。
川越祭り 交通規制情報
お祭り期間中は、長時間、広範囲に渡って交通規制が敷かれす。
2018年は、
- 規制時間:10:00〜22:00
- 規制場所:川越中心市街地一帯
川越駅東口周辺
川越市駅周辺
本川越駅周辺
これらの時間と場所が、車両通行禁止となります。
車両通行禁止区域では、自転車に乗って通行することもできませんので、自転車の場合は、降りて押しながら通行するようにしてください。
こちらに、2018年の交通規制図を置いておきますので、地図で詳しく確認したい方はこちらからどうぞ♪
→「川越祭り2018 交通規制図」
川越祭りのもう一つのお楽しみ・・
それは、お祭り屋台(露店)です♪
焼きそばやお好み焼き、お餅にたい焼きなど・・川越祭りには、なんと!1,000軒以上の屋台が出店します^ ^
伝統ある山車を見るのも良いですが、美味しいものを探しに屋台巡りをしてみるのも面白いかもしれませんね♪
360年の時代を超えて、江戸「天下祭」の様式を今に伝える”都市祭礼の極み”/川越まつり公式サイト
川越まつりのお囃子/川越まつり公式サイト
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