突然ですが、質問です!
愛知県豊田市で、毎年10月に開催される盛大なお祭りとは一体何でしょうか?
・・
正解は、挙母祭りです♪
挙母祭りは、子守大明神とも呼ばれている「挙母神社」の例大祭として開催されているお祭りで、約300年以上の歴史があります。
お祭り当日は勇壮な山車が市内を練り歩き、会場内は熱気に包まれます。
県内で2位の規模を誇る豊田市で繰り広げられる伝統行事を見たら、感動すること間違いなしです^ ^
挙母祭りの歴史
挙母祭り(ころもまつり)の始まりは寛永年間(1624年〜1643年)頃とされていますが、その詳細は明らかになってはいません。
ただ、古くから残されている書物には、寛文4年(1664年)に本町、中町、東町、神明町から山車(飾り車)4台、南町から獅子舞、竹生町、西町から笠鉾が登場していたと記されており、この頃には、今の飾り車の原型となったものがあったと言われています。
寛延3年(1750年)には、南町が獅子舞を廃止し山車を造り始め、安永6年(1777年)に南町と西町の山車が完成しました。
翌年の安永7年(1778年)になると北町(現在の喜多町)と竹生町の山車も完成し、合わせて8台の豪華な山車がお祭りで曳き出されるようになりました。
当時は、各町の8歳~12歳くらいの子どもたちが「歌舞伎狂言」という演舞を、拳母神社や拳母城に曳き入れられた8台の山車の前で披露し、大きな盛り上がりを見せていたのだそうです。
時は流れ、文化年間(1804年~1817年)頃には、度重なる水害の影響や何度も行われた山車の改良などが原因で、藩の財政が窮乏(きゅうぼう)し、「倹約令」が発令されることとなります。
これにより、拳母祭りは1年おきに行われるように変わり、あまり豪華になり過ぎないようにと制限されますが、途絶えることなくお祭り行事は受け継がれていきました。
拳母祭りは明治維新後、それまで9月18・19日(陰暦)が開催日だったのが、10月18・19日(太陽暦)に変更されました。
それだけではありません。
拳母城への山車の曳き入れが廃止され、各町内にて曳き回されることになったり、児童演芸禁止令により歌舞伎狂言が禁止されるなど、お祭りの形は大きく変わっていきました。
山車自体も、町人たちの手によって修正や改造が行われ、明治初期頃には今のような形になったとされています。
そんな歴史ある拳母祭りの山車は、昭和39年(1964年)に愛知県有形民俗文化財・豊田市指定文化財に指定され、三河地方3大祭りとして大勢の方たちに愛されるお祭りになっています。
拳母祭り 2018年の日程!
現在の拳母祭りは、会社勤めの氏子が増えてきたということで、例年10月の第3土曜日・日曜日に行われています。
2018年の開催日は、10月20日(土)・21日(日)の2日間です。
初日を試楽祭(しんがくさい)、2日目を本楽祭(ほんがくさい)として、山車の運行や様々な催しが執り行われます^^
早速ですが、各日の日程をご覧ください♪
10月20日(土)試楽祭
☆お祓い・お越し太鼓
[時間] 05:30~
[会場] 拳母神社、下町地区
早朝より、拳母神社でお祓いが行われたり、下町地区でお越し太鼓が打ち鳴らされたりします。
お越し太鼓とは、朝早くから太鼓や笛を演奏しながら町内を回り、祭りの始まりを知らせるというものです。
このお越し太鼓は、毎年、若衆たちが担当しています。
☆樹木地区3町曳き・下町地区町内曳き
[時間] 09:00~12:00
[会場] 樹木地区、下町地区
09:00を回ると樹木地区では、3町(旧本町、旧南町、旧東町)の山車が集結して町内を練り歩き、下町地区では5町(西町、竹生町、中町、神明町、喜多町)の山車がそれぞれ曳き出されます。
山車の曳き出し中は「ほいっさ♪ほいっさ♪」という掛け声とともに、大きな旗を振ったり、たくさんの紙吹雪が撒かれたりするのですが、その光景はまさに!圧巻の一言です!
引用:http://ranastyle.blog20.fc2.com/blog-entry-579.html
華やかな紙吹雪が舞う中、大勢の曳き手によって町内を突き進む豪華絢爛な山車は、多くの観客たちを魅了します♪
◎樹木地区と下町地区に別れて山車を曳き出している理由
かつて、何度も水害の被害にあっていた拳母城は、天明2年(1782年)に下町から樹木台(高台)に移転しました。
この時に、本町、東町、南町の3町は山車と一緒に樹木台へ移り住み、西町、竹生町、中町、神明町、喜多町の5町は、そのまま下町へ残りました。
その名残から、樹木地区3町曳きと下町地区5町曳きという風に別れて山車の曳き出しが行われているのだそうです。
☆下町地区5町曳き・樹木地区町内曳き
[時間] 13:30~16:00
[会場] 下町地区、樹木地区
下町地区の町曳きが終わった後は、駅から東側に約200mほど離れた場所にある「喜多町交差点」に、5台の山車が集結し1列に並びます。
ここでは、じっくりと山車を見ることができますので、近い距離で写真を撮りたい!という方は足を運んでみてください^^
そして、13:30になると5町の山車が1台ずつ豊田市駅前のロータリーを勢い良く通ります。
各山車からは、それぞれ異なる色の紙吹雪が撒かれるのですが、その華やかな景色を一目見ようと、駅前周辺にはたくさんの観客たちが集まり大賑わいです!
ロータリーを通った後は、市街地を練り歩くことになっています。
ちなみに、下町地区5町の山車曳きが行われている間、樹木地区では町曳きが行われています。
☆七度参り
[時間] 19:00~21:00
[会場] 拳母神社
夜になると、拳母神社では「七度参り」と呼ばれる儀式が執り行われます。
七度参りとは、お祭りに参加する8町の人たちが提灯を持ち、五穀豊穣を願いながら境内を7周するというものです。
はじめに、子どもたちが3周し、その後大人たちが残りの周を回るのですが、周を重ねていくごとに盛り上がりが増していき、最後の方は走り出す方もいらっしゃいます。
提灯の明かりに照らされた幻想的な雰囲気の中、声を掛け合いながら行われる七度参りは、試楽祭の見どころとなっています♪
☆お越し太鼓
[時間] 00:00~
[会場] 樹木地区
10月21日(日)本楽祭
☆山車7台集合
[時間] 09:00~
[会場] 城門跡、拳母神社
白門跡(豊信本店前交差点)付近に旧本町、旧南町、西町、竹生町、中町、神明町、喜多町の山車7台が集結し、奉納を行うため拳母神社へ向かいます。
旧東町の山車は、拳母神社の東側で7台の山車が到着するまで待機しています。
☆式典開始
[時間] 09:30~
[会場] 拳母神社前
8台の山車が拳母神社に勢ぞろいすると、式典が開始されます。
☆曳き込み(山車8台)
[時間] 10:00~
[会場] 拳母神社境内
会場内に緊張感が漂う中、各町の代表者による合図で山車が1台ずつ境内へ入っていきます。
例年、拳母祭りではその年の顔となる「華車(はなぐるま)」を決定するのですが、曳き込みは、この華車を先頭に行われるため、順番は毎年異なっています。
※2018年の華車は「中町」になります。
引用:http://ranastyle.blog20.fc2.com/blog-entry-579.html
この曳き込みは、紙吹雪を散らしながら山車が勢い良く駆け上がっていくのでかなりの迫力があるんです!
山車は、あっという間に過ぎていきますので、シャッターチャンスを逃さないようにお気を付けください^^
無事に曳き込みが終わると、境内では獅子舞・巫女舞(10:30~)や七福神踊り(11:10~)、子供歌舞伎(11:30~)といった神事が行われます。
☆神輿渡御
[時間] 12:30~15:30
[会場] 各町内
拳母神社の神様を乗せたお神輿が宮司たちとともに神社を出発し、各町内をゆっくりと巡行します。
☆曳き出し(山車8台)
[時間] 16:00~
[会場] 拳母神社境内
華車から順番に、1台ずつ拳母神社を出ていきます。
曳き出しも非常に勢いがあり、特に「大楠前」をスピードに乗せて曲がるところは注目です♪
☆泣き別れ
[時間] 16:35~
[会場] 豊信本店前交差点
山車の曳き込み・曳き出しに加えてもう一つ!の見どころとされているのが、泣き別れです。
泣き別れでは、拳母神社を出発した山車が豊信本店前交差点に集まり、その年の華車町の代表者が挨拶をしたり翌年の華車町への申し送りを行ったりします。
最後に、また1年後にすべての山車が再開することを誓い、それぞれの町へと曳き別れていきます。
☆奉納花火
[時間] 18:30~19:30
[会場] 矢作川河川敷
拳母祭りを締めくくるのは奉納花火になります!
秋の夜空に咲く美しい花火を、どうぞお楽しみください♪
拳母祭りへのアクセス
拳母祭りのメイン会場は、拳母神社となっています。
まずは、拳母神社の場所を地図でご確認ください^^
その他、下町地区、樹木地区、豊田駅周辺、城門跡、矢作川河川敷等が会場となりますが、ここでは拳母神社までのアクセスをご案内いたします。
車でお越しの場合
☆東京方面から
「調布IC」→中央自動車道(約20分)→「八王子JCT」→圏央道(約22分)→「海老名JCT(連絡路)」→圏央道専用連絡路(約1分)→「厚木IC」→東名高速道路(約40分)→「御殿場JCT」→新東名高速道路(約2時間)→「豊田東JCT」→東海環状自動車道(約3分)→「豊田松平IC」→国道153号線経由(約12分)→「拳母神社」
☆大阪方面から
「門真IC」→近畿自動車道(約9分)→「吹田IC」→名神高速道路(約40分)→「草津JCT」→新名神高速道路(約35分)→「亀山JCT」→東名阪自動車道(約20分)→「四日市JCT」→伊勢湾岸自動車道(約30分)→「豊田JCT」→東名高速道路(約5分)→「豊田IC」→国道153号線経由(約15分)→「拳母神社」
電車でお越しの場合
☆東京方面から
「東京駅」(JR新幹線のぞみ 新大阪行・約1時間45分)→「名古屋駅」(JR中央本線 高蔵寺行・約8分)→「鶴舞駅」(名古屋市営鶴舞線 豊田市行・約40分)→「豊田市駅」(徒歩約10分)→「拳母神社」
☆大阪方面から
「新大阪駅」(JR新幹線のぞみ 東京行・約55分)→「名古屋駅」(JR中央本線快速 中津川行・約5分)→「鶴舞駅」(名古屋市営鶴舞線 豊田市行・約40分)→「豊田市駅」(徒歩約10分)→「拳母神社」
拳母祭りの駐車場は?
拳母祭りでは、残念ながら専用の駐車場は設けられません。
そのため、会場周辺の有料駐車場に停める必要があるのですが、お祭り開催中は周辺道路が大変混雑します(汗;
拳母祭りに車で行こう!とお考えなのであれば、早めの行動を心掛けるようにしましょう!
以下に、オススメの有料駐車場を5つまとめましたので、どうぞ^^
☆新豊田駅西駐車場(赤)
- 駐車台数:52台
- 住所:愛知県豊田市小坂本町1-85
- 営業時間:24時間
- 料金:30分150円
- 拳母神社までの距離:約1㎞(徒歩約13分)
☆第2駐車場(青)
- 駐車台数:109台
- 住所:愛知県豊田市小坂本町1-12-3
- 営業時間:07:00~23:00
- 料金:07:00~23:00→30分150円
23:00~07:00→1時間50円 - 拳母神社までの距離:約1㎞(徒歩約13分)
☆新豊田駅地下駐車場(緑)
- 駐車台数:170台
- 住所:愛知県豊田市若宮町8
- 営業時間:06:00~23:40
- 料金:30分150
- 拳母神社までの距離:約950㎞(徒歩約12分)
☆豊田産業文化センター駐車場(紫)
- 駐車台数:279台
- 住所:愛知県豊田市小坂本町1-25
- 営業時間:08:00~22:00
- 料金:30分150円
- 拳母神社までの距離:約1.3㎞(徒歩約17分)
☆若宮駐車場(茶)
- 駐車台数:485台
- 住所:愛知県豊田市若宮町7-2-4
- 営業時間:07:00~23:00
- 料金:07:00~23:00→30分150円
23:00~07:00→1時間50円 - 拳母神社までの距離:約1㎞(徒歩約13分)
駐車場の場所については、地図でご確認ください^^
アイコンの色は、駐車場名の後にあるカッコ書きの色になります。
拳母祭り 交通規制情報!
拳母祭り期間中は、広範囲に渡って交通規制が敷かれます。
規制場所や時間は、以下の通りです。
☆10月20日(土)
[規制場所]
A)規制・一時通行止め:拳母神社周辺、豊田市駅・新豊田駅周辺、昭和町、久保町、喜多町、小坂町、神田町周辺
通行止め(10分以上):樹木町、小坂本町周辺
B)規制・一時通行止め:拳母神社周辺、豊田市駅周辺、喜多町、拳母町、十塚町、神田町周辺
通行止め(10分以上):樹木町周辺
[規制時間]
A)08:30~12:00(場所によって時間は異なります)
B)13:00~16:30
☆10月21日(日)
[規制場所]
A)規制・一時通行止め:豊田市駅周辺、豊田郵便局周辺、拳母町、神田町周辺
通行止め(10分以上):拳母神社周辺、樹木町
B)規制・一時通行止め:拳母町、神田町周辺
通行止め(10分以上):豊田市駅前の通り、拳母神社周辺、樹木町周辺
[規制時間]
A)08:30~10:00
B)15:30~18:00
10月21日(日)は拳母神社南の細い道にて、09:00から山車(8台)が曳き込み待ち、16:00から順番に曳き出しが行われるため、09:00~10:30間と15:00~16:30間は立ち入り禁止となります。
交通規制については地図で確認したい!という方は、こちらに2018年の交通規制図を置いておきますので、参考にされてください^^
→「拳母祭り2018年!交通規制図」
拳母祭りに登場する8台の山車たちは、とっても華やかで立派なものです。
その山車を曳くのは、男性だけではなく女性やお子さんたちもいます。
山車の飾りや紙吹雪、神事など見どころはたくさんありますが、一所懸命になって大きな山車を曳く方たちのカッコイイ姿もぜひ!ご覧になってみてください^^
拳母祭り公式サイト/見どころと日程
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