山形県鶴岡市で、毎年5月下旬頃に行われる鶴岡天神祭。
大山犬祭り、酒田まつりに並ぶ庄内三大祭りの一つとして選ばれているお祭りです。
このお祭りは、市内にある鶴岡天満宮の例大祭で、例年、県内のみならず県外からもたくさんの人たちが訪れています。
お祭り開催中は、手ぬぐいと編笠で顔を隠した人たちが市内を練り歩き、観客たちに無言でお酒を振る舞います。
まさに奇祭と言える鶴岡天神祭は、別名「化けもの祭り」とも呼ばれています^ ^
鶴岡天神祭の由来とは?
鶴岡天満宮は、学問の神様と言われている菅原道真が祀られている神社です。
お祭りの由来は、菅原道真が大宰府(現在の福岡県)へ左遷されてしまった際の出来事にありました。
道真は、当時から様々な善政を行っており、宇多天皇や住民たちから大変慕われていました。
897年、宇多天皇から醍醐天皇に変わった後も、道真は順調に出世していき、最終的には右大臣の位まで上り詰めます。
ところが・・
その出世をよく思わなかった左大臣の藤原時平が、
「道真が、醍醐天皇を引退させ自分の娘を嫁がせた斉世親王を天皇にさせようとしている」
という嘘の話を広めたことで、道真は官位を下げられ大宰府に左遷されてしまいます。
家族や住民たちと会うことすら許されぬまま、京都の地を離れることとなるわけですが、この時、道真のことを慕っていた人たちが時の権力をはばかり、変装をして道真の元へ会いに行きました。
その時の姿というのが、女性が着用する花柄の長襦袢(ながじゅばん)に編み笠で顔を隠した姿とされており、密かに酒を酌み交わして別れたと言い伝えられています。
※長襦袢=着物の中に着る下着の一種
これが、鶴岡天神祭の由来となっています。
お祭りは、江戸時代から行われるようになり、明治時代に「布で顔を隠して酒を振る舞う」という現在のようなスタイルになったのだそうです。
口と鼻を包み隠して編み笠を深く被っているため、一体誰なのか?が解らず、お酒を振る舞う時も無言で行うという姿から、通称「化けもの」と呼ばれています。
鶴岡天神祭 2019年の日程!
鶴岡天神祭は、毎年5月25日に開催されています。
2019年は5月25日(土)となっており、朝から神事やたくさんのイベントが行われます^^
また、前後の24日・26日にも様々なイベントが行われたり出店が出たりしますので、どうぞお楽しみに♪
ここでは、本祭となる25日の日程をお届けいたします。
◎注意!
以下の情報は、現在、昨年(2018年)の情報となっています。
- 本祭の日程内容
- 無料駐車場
- 交通規制
2019年の情報が公開され次第、修正・追加いたしますので予めご了承ください。
5月25日(土)本祭
☆銘酒コーナー
[時間] 10:00~16:00
[場所] 鶴岡市内各所
鶴岡市内の各所で、鶴岡名産の地酒を堪能することができます。
コップ1杯100円で純米吟醸酒を試飲することもできますから、お酒好きの方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか♪
☆天狗舞・獅子舞奉納
[時間] 11:00~、13:00~、15:00~、17:00~
[場所] 鶴岡天満宮境内
鶴岡天満宮境内にて、天狗舞と獅子舞の奉納が行われます。
この神事は約300年もの歴史を持っており、身体堅固や家内安全を願って執り行われるものになります。
☆お祭り広場
[時間] 11:00~18:00(予定)
[場所] 鶴岡公園疎林広場
鶴岡公園疎林広場の特設ステージで、市内の各団体による様々なパフォーマンスが披露されます。
音楽ライブやストリートダンス、チアダンスに書道パフォーマンスなどが行われ、会場は大盛り上がりです♪
☆タブの木にぎわい広場
[時間] 11:00頃~
[場所] 商工会議所付近
タブの木にぎわい広場には、
- PRブース
- 孟宗汁(もうそうじる)等の販売ブース
- 銘酒コーナー
- カクテルバー
- キッチンカー
などがあり、地元の美味しいグルメを味わうことができます。
☆吹奏楽ジョイフルコンサート
[時間] 12:00~14:00
[場所] マリカ広場(JR鶴岡駅前)
市内の中高生たちによる吹奏楽演奏が行われます。
☆天神はんくねり
[時間] 14:00~
[場所] 鶴岡市中央児童館前~鶴岡公園疎林広場
天神はんくねりでは、
- 子ども神輿
- 大絵馬
- 鶴岡天満宮神輿
- 菅原道真公行列
- 手踊り行列
- 親子化けもの
などが行列を作り、市内を練り歩きます。
菅原道真公行列に登場する道真は、毎年、市民の方が務めており、行列の途中で唄を読むパフォーマンスを行います。
そして、観客たちに無言でお酒を振る舞う化けものも登場!!
かつてはお酒だけでしたが、現在は、車を運転される方やお子さんにも楽しんでいただきたいという思いから、ジュースも振る舞われるようになりました。
この天神はんくねりは、約3時間かけて、ゆっくりと鶴岡公園疎林広場までの道のりを歩きます。
☆にぎわい天神パレード
[時間] 14:00~
[場所] 駅前交差点~鶴岡公園疎林広場
鶴岡天神祭で最も大きな盛り上がりを見せるにぎわい天神パレード♪
パレードには、
- 子ども神輿
- 大絵馬パレード
- 踊りフェスティバル
- エンジョイパレード
などが登場し、会場を盛り上げてくれます。
途中、銀座通り交差点で天神はんくねりと合流し、一緒に鶴岡公園疎林広場を目指します。
総勢約2,500人の賑やかな大行列は、必見です☆
化けものとして参加することもできます!
ところで・・
事前に電話申し込みをすることで、化けものとしてお祭りに参加できるということをご存知でしょうか?
毎年、化けもの衣装(襦袢、編み笠、角帯、腰紐、手ぬぐい2本)の無料貸し出しを行っており、どなたでも参加することができるんです^^
化けものとしての参加人数は例年700人以上で、とても人気があります。
その理由には、ある言い伝えが関係しているのかもしれません。
どんな言い伝えなのか?と言いますと、
化けものとして3年間誰にも正体を知られることなく、鶴岡天満宮でお参りができると願いが叶う
というものです。
このような鶴岡天神祭ならではの言い伝えが、高い人気を誇っている理由の一つではないかな?と思います♪
衣装の貸し出しについての詳細を以下にまとめましたので、ご覧ください^^
◎受付
2018年4月19日(木)~
◎貸し出し日時
2018年5月10日(木)~5月18日(金)
09:00~17:00(土日は休み)
◎引き渡し場所
鶴岡市役所4階403会議室
◎申し込み方法
Tel:0235-25-2111(鶴岡市役所観光物産課)
申し込みは先着順となっており、衣装の在庫がなくなり次第終了となりますので、ご注意ください。
鶴岡天神祭へのアクセス
ここからは、鶴岡天神祭へのアクセスについてお届けいたします。
まずは、鶴岡天満宮(赤)、鶴岡公園(青)、鶴岡駅(緑)の場所を地図でご確認ください。
アイコンの色は、会場名の後にあるカッコ書きの色になります。
鶴岡天神祭は、上記の場所以外にも市街地一帯で行われますが、ここでは鶴岡駅までのアクセスをご案内いたします。
車でお越しの場合
☆関東方面から
「調布IC」→中央自動車道(約8分)→「高井戸(首都高通貫)」→首都高速4号新宿線(約8分)→「西新宿JCT」→首都高速中央環状線(約8分)→「熊野町JCT」→首都高速5号池袋線(約1分)→「板橋JCT」→首都高速中央環状線(約8分)→「江北JCT」→首都高速川口線(約11分)→「川口JCT」→東北自動車道(約3時間10分)→「村田JCT」→山形自動車道(約1時間10分)→「月山IC」→国道112号月山道路(約20分)→「湯殿山IC」→山形自動車(約9分)→「庄内あさひIC」→山形自動車道(約12分)→「鶴岡IC」→国道7号線経由(約10分)→「鶴岡駅」
☆盛岡方面から
「盛岡南IC」→東北自動車道(約2時間)→「村田JCT」→山形自動車道(約1時間10分)→「月山IC」→国道112号月山道路(約20分)→「湯殿山IC」→山形自動車(約9分)→「庄内あさひIC」→山形自動車道(約12分)→「鶴岡IC」→国道7号線経由(約10分)→「鶴岡駅」
☆新潟方面から
「新潟亀田IC」→日本海東北自動車道(約3分)→「新潟中央JCT」→磐越自動車道(約2時間)→「郡山JCT」→東北自動車道(約1時間)→「村田JCT」→山形自動車道(約1時間10分)→「月山IC」→国道112号月山道路(約20分)→「湯殿山IC」→山形自動車(約9分)→「庄内あさひIC」→山形自動車道(約12分)→「鶴岡IC」→国道7号線経由(約10分)→「鶴岡駅」
☆仙台方面から
「仙台宮城IC」→東北自動車道(約14分)→「村田JCT」→山形自動車道(約1時間10分)→「月山IC」→国道112号月山道路(約20分)→「湯殿山IC」→山形自動車(約9分)→「庄内あさひIC」→山形自動車道(約12分)→「鶴岡IC」→国道7号線経由(約10分)→「鶴岡駅」
電車でお越しの場合
☆関東方面から
「東京駅」(JR新幹線 新潟行・約2時間10分)→「新潟駅」(JR特急 秋田行・約1時j間50分)→「鶴岡駅」
☆盛岡方面から
「盛岡駅」(JR新幹線 秋田行・約1時間30分)→「秋田駅」(JR特急 新潟行・約2時間45分)→「鶴岡駅」
☆新潟方面から
「新潟駅」(JR特急 秋田行・約1時j間50分)→「鶴岡駅」
☆仙台方面から
「仙台駅」(JR新幹線 秋田行・約2時間10分)→「秋田駅」(JR特急 新潟行・約2時間45分)→「鶴岡駅」
鶴岡天神祭の駐車場は?
鶴岡天神祭では、鶴岡公園とその周辺に無料の駐車場が設けられています。
また、会場周辺には有料駐車場もありますので、合わせてご紹介いたします^^
無料駐車場
☆鶴岡公園南駐車場(赤)
- 駐車台数:約40台
- 営業時間:08:30~22:00
- 住所:山形県鶴岡市本町3-6-2
☆鶴岡公園中央駐車場(青)
- 駐車台数:約58台
- 営業時間:08:30~22:00
- 住所:山形県鶴岡市馬場町13-1
☆鶴岡公園西駐車場(緑)
- 駐車台数:約54台
- 営業時間:08:30~22:00
- 住所:山形県鶴岡市馬場町13-1
☆鶴岡公園東駐車場(紫)
- 駐車台数:約131台
- 営業時間:08:30~22:00
- 住所:山形県鶴岡市馬場町2
駐車場の場所については、地図でご確認ください。
アイコンの色は、駐車場名の後にあるカッコ書きの色になります。
有料駐車場
☆銀座パーキング(赤)
- 駐車台数:35台
- 住所:山形県鶴岡市本町1-6-5
- 営業時間:24時間
- 料金:1時間200円
☆銀座第2パーキング(青)
- 駐車台数:39台
- 住所:山形県鶴岡市本町1-8-44
- 営業時間:24時間
- 料金:1時間200円
鶴岡天神祭 交通規制情報!
お祭り期間中は、会場周辺で交通規制が行われます。
2018年は、鶴岡公園周辺の出店が出ているエリアに規制が敷かれ、規制日時は5月24日(木)09:00~26日(土)22:00までで終日車両通行止めとなっていました。
その他にも、パレード巡行中は、パレードコースや一部道路が車両通行止めとなっていましたので、注意が必要です。
交通規制については、やっぱり地図で確認したいなぁ・・という方は、こちら交通規制図を置いておきますので、参考にされてください^^
→「鶴岡天神祭2018年 交通規制図」
※2019年の情報が発表されましたら、リンク先をおきますので少々お待ちくださください。
天神祭は、鶴岡市だけでなく、日本各地にある道真を祀っている天満宮で開催されています。
が・・
化けものが観客たちにお酒を振る舞うというのは、鶴岡天神祭だけの貴重な行事です^^
お酒を飲みながらのんびりパレードを観賞したり、化けものになってお酒を振る舞ったり・・
鶴岡天神祭の楽しみ方は様々です。
ただ、これは当たり前の話かと思いますが、お酒を飲んだら絶対に車は運転しないでください。
このお祭はみんなのお祭りですから、ルールを守って鶴岡天神祭を楽しみましょう♪
鶴岡天神祭(化けものまつり)/山形県庁
道真公のご生涯/太宰府天満宮
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