千葉県の北東部に位置する香取市・・
元々は、佐原市として存在していたのですが、2006年に小見川町、山田町、栗源町と合併して香取市となりました。
そんな香取市で毎年10月中旬に行われるお祭りといえば、佐原大祭(佐原の大祭)です!
佐原大祭は、毎年、夏と秋に開催されており、埼玉県川越市の川越祭り、茨城県石岡市の石岡のお祭りに並ぶ関東三大山車祭りに選ばれています。
さて、今回ご案内するのは、秋の佐原大祭についてです!
秋の佐原大祭では、豪華絢爛な山車が多数登場し、お囃子の音色を響かせながら様々な伝統行事が執り行われます♪
佐原大祭(秋祭り)の概要
秋に行われる佐原大祭は、新宿地区にある諏訪神社の祭礼として開催されています。
佐原では、市街地を東西に分断するように流れる小野川を基準として、西側を新宿地区、東側を本宿地区と呼んでおり、秋の佐原大祭は新宿地区一帯で行われています。
※本宿地区で八坂神社の祇園祭として開催されているのが、夏の佐原大祭になります。
佐原の町には全部で24台の山車があるのですが、その内、秋のお祭りに登場するのは14台です。
※2018年は13台になります。
山車に使用されているケヤキには、有名な彫刻師たちが施した龍や獅子などの彫刻があり、山車の1番上には、江戸~昭和にかけて活躍した人形師によって造られた大人人形が飾られています。
人形の高さはなんと!約4メートル!
職人たちの高い技術によって造られた美しい山車と人形の迫力に驚くこと間違いなしですっ^^
ちなみに・・
佐原山車行事は、2004年(平成16年)2月に国の重要無形民俗文化財に指定され、2016年(平成28年)12月にはユネスコ世界無形文化遺産にも登録されました。
日本三大囃子の一つ「佐原囃子」の演奏とともに、国選定の重要伝統的建造物群保存地区とされる佐原の町並みを練り歩く山車巡行は、ここでしか見ることができません^^
◎秋祭りに登場する各町内の山車(14基)
新橋本区(小野道風の山車)、下分区(小楠公の山車)、仲川岸区(神武天皇の山車)、下川岸区(建速素戔嗚尊の山車)、上中宿区(鎮西八郎為朝の山車)、下宿区(源頼義の山車)、東関戸区(大楠公の山車)、西関戸区(瓊瓊杵尊の山車)、上新町区(諏訪大神の山車)、北横宿区(日本武尊の山車)、下新町区(浦嶋太郎の山車)、新上川岸区(牛天神の山車)、南横宿区(仁徳天皇の山車)、上宿区(源義経の山車)、中宿区(桃太郎の山車)
※中宿区(桃太郎の山車)は、現在秋祭りには登場していません。
佐原大祭 2018年!秋祭りの日程
秋の佐原大祭は、毎年、10月の第2土曜日を中心とした前後3日間で開催されます。
2018年は、10月12日(金)・13日(土)・14日(日)の3日間となっています。
※雨天決行ですが、山車にはビニールシートがかけられます。
各日の日程は、以下をご覧ください♪
※内容や時間は、変更になる可能性があります。
10月12日(金)
☆山車乱曳き
[時間] 10:00〜
[会場] 各町内
13基の山車が、思い思いのコースを巡行します。
高さ約10mにも及ぶ山車が練り歩く光景は、圧巻の一言です!
日本最大級を誇る大人形を、どうぞごゆっくりとご覧ください♪
☆のの字廻し
[時間] 随時
[会場] 千葉銀行前、その他
山車を動かすことを曳き廻しというのですが、その曳き廻しの途中で「曲曳き」というものが行われます。
曲曳きとは、山車を回転させたり、直線的に往復させたりする特別な曳き廻しのことです。
この曲曳きには、のの字廻し、小判廻し、そろばん曳きの3つがあり、ここで行われるのが「のの字廻し」となります。
のの字廻しとは、山車の左前にある車輪を軸として、後輪をみんなで持ち上げて「の」の字を書くように回転させる技です。
上手に回転させるためには、軸をずらさずにゆっくりと廻すことなのですが、力の配分が崩れてしまうと山車は上手く廻りません。
そのため、かなりの技術が必要となり、のの字廻しが成功した時には観客から大きな歓声がおくられます♪
☆手踊りの披露、佐原囃子の演奏
[時間] 随時
[会場] お祭りステージ広場、その他
各町の方々による手踊りや佐原囃子の演奏が行われます。
10月13日(土)
☆山車乱曳き
[時間] 10:00〜
[会場] 各町内
☆山車整列完了
[時間] 12:00頃
[会場] 香取街道
13基の山車が、香取街道に集結します!
ここで、豪華な山車をじっくりと観賞することができますので、あなたのお気に入りを探してみてはいかがでしょう♪
☆通し砂切、山車巡行
[時間] 13:00〜
[会場] 各町内
山車が整列すると砂切(さんぎり)が始まります。
砂切とは、山車が出発する時と、目的地に到着した時のみ行われる特別なお囃子の曲のことです。
そして、ここでは整列した山車が1基ずつ順番に演奏していくのですが、これを通し砂切といいます。
通し砂切が終わると、いよいよ山車が町内を巡行します。
☆曳き分かれ、のの字廻し
[時間] 15:00〜
[会場] 忠敬橋、各市内
山車は、それぞれ順番に曳き分かれていき、夜になるとのの字廻しを行います。
☆手踊りの披露、佐原囃子の演奏
[時間] 随時
[会場] お祭りステージ広場、その他
10月14日(日)
☆神輿の渡御行列
[時間] 09:00〜
[会場] 御旅所〜諏訪神社
山車に負けないくらいの迫力のあるお神輿が、諏訪神社から出発し町内を練り歩きます。
☆山車乱曳き
[時間] 10:00〜
[会場] 各町内
☆のの字廻し
[時間] 随時
[会場] 千葉銀行前、その他
☆手踊りの披露、佐原囃子の演奏
[時間] 随時
[会場] お祭りステージ広場、その他
お祭り期間中は、諏訪神社(御旅所)周辺に6ヵ所の広場(まゆショッピングセンター駐車場、佐原信金本店前、佐原信金本店駐車場、きめら駐車場、小野川沿い本宿側)が設けられ、飲食物や特産品の販売も行われます^^
佐原大祭(秋祭り)へのアクセス
秋の佐原大祭は、諏訪神社や佐原駅南口側周辺の町内一帯が主な会場となります。
まずは、佐原駅(赤)と諏訪神社(青)の場所を地図でご確認ください。
アイコンの色は、会場名の後にあるカッコ書きの色になります。
ここでは、佐原駅までのアクセスをご案内いたします。
☆車で起こしの場合
首都高速道路→「湾岸市川IC」→東関東自動車道→「佐原香取IC」→県道55号線→「佐原駅」(湾岸市川ICから佐原駅まで約1時間)
☆電車で起こしの場合
「東京駅」(JR快速エアポート成田 成田空港行・約1時間20分)→「成田駅」(JR成田線 銚子行・約30分)→「佐原駅」
10月13日(土)と14日(日)の2日間は「新宿駅」から「佐原駅」まで特急佐原秋祭り号が運行されます♪
[運行時間(1日1往復)]
行き:「新宿駅」10:08発→「佐原駅」11:52着
帰り:「佐原駅」18:15発→「新宿駅」20:00着
特急佐原秋祭り号を利用するには、事前に指定特急券を購入しておく必要があります。
詳しくは、JR千葉支社のホームページよりご確認ください^^
→「JR千葉支社のホームページ」
☆バスで起こしの場合
[京成バス・千葉交通]
浜松町、東京駅発(佐原経由銚子行)→「佐原駅」北口下車
[関鉄グリーンバス]
東京駅発(釜田駅行)→「佐原駅」下車
佐原大祭(秋祭り)の駐車場は?
佐原大祭では、臨時の無料駐車場が用意されます。
用意される場所は利根川河川敷(千葉県香取市佐原粉名口)となっており、駐車台数は約1,000台です。
場所については、地図でご確認ください。
シャトルバスが運行されます!
臨時無料駐車場から会場まで徒歩で向かうと約20分ほどかかってしまいます(汗;
もし、歩いて行くのはちょっとなぁ・・というのであれば、臨時無料駐車場からお祭り会場区域(JR佐原駅北口)まで運んでくれるシャトルバスを利用されることをオススメいたします^ ^
- 運行時間:09:30〜21:00
- 料金:片道 大人200円、子ども100円
往復券:大人400円、子ども200円
佐原大祭(秋祭り)の交通規制情報!
人気のお祭りには、交通規制は付きものです^ ^
秋の佐原大祭でも、広範囲、長時間に渡って交通規制が敷かれます。
規制時間は10:00〜22:00までで、規制場所は佐原駅南口周辺、諏訪神社周辺、香取街道周辺、その他周辺町内一帯となっています。
※規制時間は変更になる可能性がありますので、ご注意ください。
2018年の交通規制図をこちらに置いておきますので、ご覧ください^^
→「佐原大祭2018年(秋祭り) 交通規制図」
約300年以上の歴史を誇る佐原大祭・・
古い街並みが今も残る小江戸佐原で繰り広げられる伝統行事は、とても風情があります。
また、夜になると、山車には提灯の明かりが灯り、町にはライトアップもされますので、昼間とは違う幻想的な世界を楽しむことができます。
当日は、ご当地グルメの販売などもありますから、美味しいものを食べながら佐原の歴史を感じてみてはいかがでしょうか?
佐原の大祭とは/香取市役所
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