突然ですが、質問です^^
福島県須賀川市で、毎年11月に開催される火祭りといえば?
・・・
そう!松明あかしです♪
須賀川の松明あかしは、日本各地で行われている火祭りの中でも特に有名で、日本三大火祭りの一つに選ばれています。
今では、福島県を代表する秋の風物詩となった松明あかしですが、このお祭りはなぜ?行われるようになったのでしょう?
2018年の日程をすぐに知りたい方もいらっしゃるかと思いますが、その前に!松明あかしの由来についてご覧ください^^
松明あかしの由来
今から遡ること約420年以上前の天正時代・・
戦国大名の伊達政宗が米沢に城を構え、東北地方を支配しようとしていた頃です。
勢力を増していた政宗は、天正17年(1589年)6月に会津黒川城主の芦名氏を滅ぼし、その勢いのまま須賀川城を滅ぼそうという計画を立てていました。
当時の須賀川城主は、18代城主二階堂盛義の後室「大乗院」で、政宗の叔母にあたる戦国女将でした。
大乗院は、気丈な人だったということもあり、大乗院の孫であった芦名家を滅ぼし勢力を拡大させようとしている政宗のことを快く思ってはいませんでした。
また、二階堂家の家臣や町民たちも政宗の計画を良く思ってはおらず、10月10日の夜、手に松明を持って町の東にある山へ集まり、この場所で須賀川城を絶対に守るという決断をし、大乗院に進言します。
そして、政宗は10月26日に大軍を引き連れて須賀川を東西に流れる釈迦堂川付近にある陣場山を本陣として構え、二階堂家との戦いが始まりました。
勢力は、政宗軍の方が圧倒的ではあったのですが、須賀川勢も負けてはおらず、壮絶な戦いが繰り広げられました。
そんな中・・
二階堂家の家臣だった「守谷筑後守」という人物が、須賀川城本丸の風上にあった菩提寺・長禄寺に火を付けました。
なんと、守谷筑後守は政宗の内通者だったのです!
この政宗の策略によって、須賀川城や城下町は炎に包まれ落城していったのでした。
松明あかしは、この戦いで命を落とした人たちの霊を弔うため、行われるようになったものです。
かつては、旧暦10月10日に行われていたのですが、現在は11月の第二土曜日に五老山を会場として、毎年執り行われています。
松明あかし!2018年の日程!
大変お待たせいたしました!
松明あかし2018の日程はここからです♪
今年、2018年の松明あかしは11月10日(土)に開催され、その前日の9日(金)には岩瀬八幡神社で前夜祭が行われます。
各日の日程については、以下をご覧ください^^
11月9日(金)前夜祭
☆八幡山衍義(はちまんやまえんぎ)
[時間] 18:00〜19:00
[会場] 岩瀬八幡神社
八幡山衍義は、1998年(平成10年)より始まったものです。
岩瀬八幡神社には、かがり火が設置され、18:00を回ると八幡町子ども太鼓隊による太鼓演奏が始まります。
八幡山衍義に参加した人たちは、小松明を持って山頂にある岩瀬八幡神社を目指して八幡山を登り、神社に到着すると厳かな雰囲気の中、神事を執り行います。
11月10日(土)
☆おもてなしフードコート
[時間] 11:00〜
[会場] 翠ヶ丘公園芝生広場
翠ヶ丘公園芝生広場には、ご当地グルメを堪能することができる飲食コーナーが多数出店します^ ^
☆おもてなしイベント
[時間] 13:00〜16:00
[会場] 松明通り、須賀側信用金庫本店(駐車場)
戦国鍋や松明スープといった、ここでしか味わうことができないものがふるまわれたり、農産物の販売が行われたりします。
他にも、小松明製作コーナーが設けられたり、甲冑を着た武者との記念撮影をすることもできます。
☆大松明・姫松明披露
[時間] 13:30〜14:10
[会場] 松明通り、吉田医院前
松明あかしには、約30本の松明が登場するのですが、大松明、姫松明、本松明という3つに大きく分かれています。
ここでは、直径約2m、高さ約10m、重さ約3tの大松明と、直径約1m、高さ約7m、重さ約1tの姫松明が披露されます。
◎松明はどこで製作されているの?
大松明と姫松明は「松明をもりたてる会」という市民の人たちで結成された団体によって製作されています。
松明には、乾燥させたカヤを使っているのですが、大松明には約2tトラック1台半分、姫松明には1台分のカヤが詰め込まれており、完成するまでには約5日間かかるのだとか・・!
さらに、地元の学校などでも松明作りが行われており、松明あかしは須賀川市民にとって、なくてなはならない行事となっています。
☆本松明行列出発
[時間] 13:45〜
[会場] 松明通り、宮先町付近
総勢約400人の地元中学生たちが、高さ約6〜8m、直径約1mの本松明を約30本担ぎ、町内を練り歩きながら約1km先にある五老山山頂を目指します。
松明の上には応援団長がおり、一生懸命エールを送り会場を盛り上げています♪
☆大松明・姫松明行列出発
[時間] 15:00〜
[会場] 松明通り、吉田医院前
大松明と姫松明は、一般応募で集まった男女約250人の担ぎ手によって運ばれ、大松明は男性(約150人)が、姫松明は女性(約100人)が担ぎます。
松明は、ただ担ぎ棒に乗せているだけなので、バランスを崩すと松明は転がり落ちてしまう可能性があり、持ち上げる時や降ろす時は、全員で息を合わなければなりません。
担ぎ手の人たちが一心となり、掛け声をかけながら運ぶ姿は、まさに勇壮です。
引用:https://blogs.yahoo.co.jp/mgh03015/30299005.html
約30本の松明が五老山会場に到着すると、今度は設置作業の開始です。
本松明の立ち上げ作業はクレーンを使用するのですが、大松明と姫松明は、担ぎ手たちが自力で1本1本立てていきます。
約1時間かけて行い、無事にすべての松明が立ち上がると観客たちから大きな拍手が送られます。
巨大な松明が立ち尽くす光景は、とても迫力がありますよ^^
☆キャンドルナイト
[時間] 16:00〜
[会場] 翠ヶ丘公園芝生広場、他
翠ヶ丘公園芝生広場に、1000個以上のLEDキャンドルが光り輝きます♪
赤や青、緑などのカラーキャンドルが、あなたを幻想的な世界へと誘います。
☆御神火奉受式・献吟
[時間] 16:45〜17:00
[会場] 二階堂神社
須賀川城跡にある二階堂神社にて、松明に点火する火(御神火)が奉受されます。
五老山まで御神火を運ぶのは、足に自信のある約20人で結成された御神火隊の人たちです!
御神火隊は町内を一巡してから五老山に向かい、その後、御神火を御神火台に移していきます。
☆団体小松明行列出発
[時間] 17:00〜(予定)
[会場] 妙見児童公園
小松明行列は、地元の人たちを中心として行われるもので、火の付いた小松明を持って妙見児童公園から五老山までを練り歩きます。
☆一般参加 小松明行列
[時間] 17:30〜18:15
[会場] 見晴橋駐車場
一般の方も参加することができる小松明行列♪
松明を持って歩くという経験は中々できることではありませんので、この機会に挑戦してみてはいかがでしょう^ ^
☆松明太鼓演奏
[時間] 18:00〜20:15
[会場] 五老山特設ステージ
1989年(平成元年)に松明あかし400年を記念して作られた松明太鼓の演奏が始まり、点火に向けて五老山会場は盛り上がっていきます。
☆大松明点火
[時間] 18:30
[会場] 五老山
はじめに点火されるのは、大松明です!
大松明は、松明をもりたてる会の会員から選ばれた男性一人が点火するのですが、松明の頂上までは自力で登っていきます。
途中、針金で手足をかけることもありますが、かなりの体力を使うため、頂上までたどり着くまでに約10分ほどかかります。
無事に頂上へ着くと、松明の先に付いているロープを使って火種を下から引き上げ、その火を点火棒に移して大松明に点火します。
引用:https://blogs.yahoo.co.jp/mgh03015/30299005.html
次に点火する松明は、姫松明です!
姫松明は女性が点火作業を行いますので、ハシゴを使って頂上まで登り、大松明と同じ流れで進めていきます。
その後は、風下から順番に本松明への点火が行われ、すべての松明に火が灯るのは開始から約30分後になります。
そこから約1時間半に渡って燃え続けるのですが、その光景は圧巻の一言です。
☆武者仕掛松明点火
[時間] 19:15
[会場] 五老山
約30本の松明が燃えている途中で、馬に乗った武者の形をした武者仕掛松明にも点火が行われます。
☆城仕掛松明点火
[時間] 19:30
[会場] 五老山
最後に点火されるのは、須賀川城の形をした城仕掛松明です。
城仕掛松明や武者仕掛松明が燃えている光景を見ていると、まるで、政宗と二階堂家が戦っている時にタイムスリップしたかのような気持ちになります。
全ての松明が燃え尽きると、松明あかしは幕を閉じます。
松明あかしへのアクセス
さて、ここからは松明あかしのアクセスについてご紹介いたします。
松明あかしは、翠ヶ丘公園内の五老山(赤)や松明通り(青線)が主な会場となります。
会場の場所は、以下の地図でご確認ください^^
ここでは、翠ヶ丘公園までのアクセスをご案内いたします。
車でお越しの場合
☆関東方面から
「浦和IC」→東北自動車道→「須賀川IC」→国道118号線経由→翠ヶ丘公園(約2時間15分)
☆仙台方面から
「仙台南IC」→東北自動車道→「須賀川IC」→国道118号線経由→翠ヶ丘公園(約1時間30分)
☆新潟方面から
「新潟中央IC」→磐越自動車道→「郡山JCT」→東北自動車道→「須賀川IC」→国道118号線経由→翠ヶ丘公園(約2時間20分)
電車でお越しの場合
☆関東方面から
「東京駅」(JR新幹線やまびこ 仙台行・約1時間20分)→「郡山駅」(JR東北本線 黒磯行・約10分)→「須賀川駅」(シャトルバスまたは徒歩約20分)→翠ヶ丘公園
☆仙台方面から
「仙台駅」(JR新幹線やまびこ 東京行・約50分)→「郡山駅」(JR東北本線 黒磯行・約10分)→「須賀川駅」(シャトルバスまたは徒歩約20分)→翠ヶ丘公園
☆新潟方面から
「新潟駅」(JR新幹線とき 東京行・約1時間40分)→「大宮駅」(JR新幹線やまびこ 仙台行・約55分)→「郡山駅」(JR東北本線 黒磯行・約10分)→「須賀川駅」(シャトルバスまたは徒歩約20分)→翠ヶ丘公園
シャトルバスもあります!
お祭り当日は、須賀川駅、牡丹園駐車場、須賀川市文化センター前から会場まで有料のシャトルバスが運行されます!
運行時間は16:00~21:00までの間(10分間隔)で、
- 「須賀川駅」~松明あかし会場(東部環状線):片道200円
- 「牡丹園駐車場」~松明あかし会場(東部環状線):片道170円
- 「須賀川市文化センター前」~松明あかし会場(東部環状線):片道310円
運行ルートと料金は、このようになっています。
松明あかしの駐車場は?
会場周辺には、無料の駐車場が設けられます♪
ただし、周辺道路は大変混雑しますので、車で会場まで行こう!と思っている方は、早めの行動を心がけるようにしましょう^^
ここでは、7つの無料駐車場をご紹介いたします。
☆須賀川市役所 武道館(赤)
- 駐車台数:50台
- 住所:福島県須賀川市上北町1-5
- 五老山までの所要時間:徒歩約15分
☆JA夢みなみ本店(青)
- 駐車台数:100台
- 住所:福島県須賀川市大町85
- 五老山までの所要時間:徒歩約20分
☆須賀川市文化センター(緑)
- 駐車台数:100台
- 住所:福島県須賀川市牛袋町11
- 五老山までの所要時間:シャトルバスで約15分
☆須賀川市役所(紫)
- 駐車台数:100台
- 住所:福島県須賀川市八幡町
- 五老山までの所要時間:徒歩約15分
- 備考:13:00~21:30までの入庫の場合は、9時間無料ですが、それ以外の時間帯は有料になりますのでご注意ください。
☆福島病院(オレンジ)
- 駐車台数:280台
- 住所:福島県須賀川市芦田塚13
- 五老山までの所要時間:徒歩約5分
☆阿武隈小学校(茶)
- 駐車台数:500台
- 住所:福島県須賀川市古舘70
- 五老山までの所要時間:徒歩約20分
☆牡丹園(黒)
- 駐車台数:1,000台(大型バスの駐車も可)
- 住所:福島県須賀川市牡丹園68
- 五老山までの所要時間:シャトルバスで約10分
それぞれの駐車場の場所については、地図でご確認ください^^
アイコンの色は、駐車場名の後にあるカッコ書きの色になります。
松明あかし 交通規制情報!
お祭り当日は、会場周辺に交通規制が敷かれます。
規制場所や規制時間は以下の通りです。
☆規制場所
A)松明通り
B)馬町通り
C)五老山(翠ヶ丘公園)周辺道路
松明通りと馬町通りは、大松明と姫松明が通過後に通行止めが解除されます。
☆規制時間
A)13:00~17:00
B)14:00~17:00
C)14:30~22:00
交通規制について、地図で確認したい!という方は、こちらに2018年の交通規制図を置いておきますので参考にされてください^^
→「松明あかし2018年 交通規制図」
最後に少しだけ・・
松明あかしへ足を運ぶ際には、ナイロンなどの化学繊維の服装は着て行かないようにしてください。
なぜなら、松明たちが燃えている最中に、風向きによっては火の粉が飛んでくる可能性があるからです。
また、松明の近くであれば温かいのですが、少し離れた場所はとても寒いので、上着などを用意して寒さ対策も忘れないようにしましょう♪
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