一年の中で、春と秋にあるお彼岸。
お彼岸という言葉はご存知かと思いますが・・
彼岸の入りや彼岸明けという言葉は聞いたことありますか?
彼岸明けの意味ってなんだろう?
彼岸明けの日はお彼岸に含まれるの?
そんな疑問を抱えている方もいらっしゃるかと思います。
中には、彼岸明けの日は「明け」なんだからお彼岸じゃない!
そう思っている方も少なくありません。
もし、あなたがそう思っていましたら、
少しだけお付き合い願います。
一緒に彼岸明けの意味を探っていきましょう!
また、記事後半には、2016年の彼岸明けの日にちも
ご紹介していますので、お見逃しなく♪
それでは、彼岸明けの意味からどうぞ・・。
彼岸明けとは?
お彼岸には、春のお彼岸(3月)と秋のお彼岸(9月)の、
2つがあることは、すでにご存知かと思います。
その中で、それぞれ春分の日と秋分の日を中日として、
この日の前後3日間を合わせた7日間を「お彼岸」と呼んでいます。
そして、お彼岸の始まる日を「彼岸入り(彼岸の入り)」といい、
お彼岸の終わる日を「彼岸明け(彼岸の明け)」と言います。
つまり、彼岸明けとは、お彼岸の最終日ということになります。
ということは・・?
もうお解りかと思いますが、
彼岸明けの日は、お彼岸に含まれるということです。
ちなみに、春分の日と秋分の日は毎年変わるので、
彼岸入りと彼岸明けの日も毎年変わっていきます。
さらに、昔は彼岸明けという言葉を使わずに、
「はしりくち」と呼ばれていました。
今現在も、地域によっては「はしりくち」と呼ぶところがあります。
なぜ彼岸明けという言葉は使われていないの?
日本では、季節を表す時に、
「梅雨入り」「梅雨明け」「土用の入り」「土用の明け」
といった「明け」「入り」という言葉を使います。
しかし、先ほどもお伝えいたしましたが、
お彼岸の場合、「彼岸入り」は使われているのに対して、
「彼岸明け」は使われていないところがあります。
これは、元々「彼岸」という言葉は、かなたの岸のことで、
今現在私たちがいるのは、こちらの岸「此岸(しがん)」と言います。
かなたの岸である彼岸は、煩悩を脱した悟りの世界とされていて、
こちらの岸である此岸は、煩悩や迷いに満ちた世界とされています。
そして、お彼岸という行事の意味は、
彼岸(煩悩を脱した悟りの世界)に到達することです。
なので、そこからさらに明けてしまうことはない!と言われています。
毎年、春と秋に彼岸を目指して、煩悩の川を渡り続けること。
これが「人の一生」であるということから、
明けることはないということです。
また「はしりくち」には、
スタートラインという意味があると言われています。
お彼岸の時期に、人生という船を彼岸に到達させて、
次の日から、また新たな心で生きていくという思いが込められています。
彼岸明けはいつ?2016年~2020年
中心となる春分の日と秋分の日が変わる年もあるので、
彼岸明けの日も多少ずれます。
ということで、2016年から5年分の彼岸明けの日をご紹介いたします。
せっかくなので、彼岸入りの日も合わせてご覧ください!
春の彼岸明け
☆2016年(平成28年)
- 3月17日(木) 彼岸入り
- 3月20(日) 春分の日(中日)
- 3月23日(水) 彼岸明け
☆2017年(平成29年)
- 3月17日(金) 彼岸入り
- 3月20(月) 春分の日(中日)
- 3月23日(木) 彼岸明け
☆2018年(平成30年)
- 3月18日(日) 彼岸入り
- 3月21(水) 春分の日(中日)
- 3月24日(土) 彼岸明け
☆2019年(平成31年)
- 3月18日(月) 彼岸入り
- 3月21(木) 春分の日(中日)
- 3月24日(日) 彼岸明け
☆2020年(平成32年)
- 3月17日(火) 彼岸入り
- 3月20(金) 春分の日(中日)
- 3月23日(月) 彼岸明け
秋の彼岸明け
☆2016年(平成28年)
- 9月19日(月) 彼岸入り
- 9月22日(木) 秋分の日(中日)
- 9月25日(日) 彼岸明け
☆2017年(平成29年)
- 9月20日(水) 彼岸入り
- 9月23日(土) 秋分の日(中日)
- 9月26日(火) 彼岸明け
☆2018年(平成30年)
- 9月20日(木) 彼岸入り
- 9月23日(日) 秋分の日(中日)
- 9月26日(水) 彼岸明け
☆2019年(平成31年)
- 9月20日(金) 彼岸入り
- 9月23日(月) 秋分の日(中日)
- 9月26日(木) 彼岸明け
☆2020年(平成32年)
- 9月19日(土) 彼岸入り
- 9月22日(火) 秋分の日(中日)
- 9月25日(金) 彼岸明け
最後に・・・
さて、彼岸明けとは何なのか?
なんとなくでもお解りいただけましたでしょうか?
彼岸明けは、お彼岸の最終日なので、
この日までに、仏壇のお掃除やお墓参りを済ませましょう。
また、彼岸明けの日なら祝い事をしてもいいの?
という疑問をかかえている方もいらっしゃるかと思います。
お彼岸は、お墓参りやご先祖様を供養する期間ですが、
特に、祝い事をしてはいけない決まりはありません。
しかし、地域によってはお祝い事を避けるところもあります。
なるべく避けた方が無難かと思いますが、
ご家族でご相談して決めてみてください。
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