突然ですが、質問です!
お江戸の祭りといえば、どんなお祭りを思い浮かべますか??
・・・
おそらく、ほとんどの方が神田祭や山王祭、三社祭といったお祭りを思い浮かべたのではないでしょうか?
たしかに、これらのお祭りは江戸三大祭に選ばれており、毎年盛大に行われています。
が・・
その勢いに負けないほどの盛り上がりを見せているお祭りがあります!
そのお祭りとは・・
鳥越祭りです!
鳥越祭りとは?
鳥越祭りは、東京都台東区にある鳥越神社の例大祭です。
毎年6月中旬頃に行われており、約30万人以上の人たちで賑わう人気のお祭りとなっています。
お祭り当日には、立派なお神輿が登場し、大迫力の神輿渡御が行われます。
あまりの迫力に、鳥越祭りは日本で最も活気のあるお祭りなのではないかと言われているほどです。
鳥越祭りのお神輿は、千貫神輿と呼ばれ、その重さはなんと!約4トンもあります。
これは、都内最重量とされており、お神輿を担ぐことはもちろん、担ぎながら町内を練り歩くことは大変難しいことであると言われています。
鳥越神社の歴史
鳥越祭りが開催されている鳥越神社は、1300年以上の歴史を持つ神社です。
この神社が創建されたのは飛鳥時代の白雉2年(651年)で、当時、東国(北関東)を平定する際に訪れていた日本武尊のことを想い、村民たちが奉祀したことが起源とされています。
※平定=反乱などをしずめ、秩序を回復させること
当初は、白鳥明神という名前だったのですが、永承年間(1046年~1052年)頃に鳥越神社へと名前が変更されました。
これには、源頼義と義家父子が深く関わっています。
源頼義と義家父子は、平安時代後期頃、陸奥国(東北地方)で起きた前九年の役という戦争を鎮めるため、この場所を通りました。
その際、隅田川を渡らなければいけなかったのですが、大勢の軍を率いていたこともあり、川を渡ることできずに困り果てていました。
そんな時、1羽の白鳥が現れ、その白鳥を追っていくと、川の浅瀬にたどり着き無事に隅田川を渡ることができたのです!
こうして川を渡ることができたのは、きっと白鳥明神の御加護であると考えた源頼義たちは、感謝の気持ちを込めて「鳥越大明神」の社号を奉納しました。
同時に、この地域は鳥越の里と呼ばれるようになり、白鳥神社の名前も鳥越神社に変わっていったというわけです。
それから時は流れ・・
元和6年(1620年)、江戸幕府は、全国各地にある天領(幕府が直接支配している土地)からの米を収蔵するための蔵作りをはじめました。
この影響により、鳥越山は切り崩され、神社の北側にあった姫ヶ池なども埋め立てられることとなります。
また、周辺の熱田神社と第六天榊神社があった場所も没収されてしまい、
- 熱田神社は、隅田川西岸の今戸
- 第六天榊神社は、森田町(現在の蔵町3丁目)
へ移されることになりました。
ところが、鳥越神社だけは当時の神主たちの努力もあり、移転されずこの地に残ることができました。
以降、鳥越神社は、開運厄除けや商売繁盛、安産祈願といったご利益を受けることができる神社として、多くの人たちに愛され続けています。
鳥越祭り 2019年の日程!
さて、ここからは、鳥越祭り2019の日程についてお届けいたします^^
日程以外にも、交通規制情報もお届けしていますので、ごゆっくりご覧ください♪
基本情報
◎開催日
2019年6月8日(土)
6月9日(日)
◎会場
鳥越神社、その周辺地域
◎アクセス
[車でお越しの場合]
首都高速道路6号向島線「駒形出入口」より約5分
首都高速1号上野線「上野出入口」より約8分
[電車でお越しの場合]
JR総武線、都営地下鉄浅草線「浅草橋駅」西口より徒歩約10分
都営地下鉄浅草線、大江戸線「蔵前駅」A3出口より徒歩約5分
都営地下鉄大江戸線「新御徒町」A4出口より徒歩約10分
◎駐車場 なし
◎お祭り屋台 あり(約250軒)
◎お問い合わせ
Tel:03-3851-5033(鳥越神社)
6月8日(土)
☆子ども神輿・各町のお神輿練り歩き
[時間] 10:00頃~21:00頃
[場所] 各町内
22ヵ町から、約60基ものお神輿が登場し、各町内を練り歩きます。
お昼頃からは、子ども神輿も町内を練り歩きはじめ、会場内はあたたかい雰囲気に包まれます。
☆太鼓・歌の奉納
[時間] 午後~
[場所] 鳥越神社境内
☆町会神輿連合渡御(6ヶ町)
[時間] 16:00頃~20:00頃
[場所] 各町内
6月9日(日)
☆宮出、神輿渡御
[時間] 06:30~21:00頃
[場所] 各町内
早朝06:30より、本社神輿である「千貫神輿」が宮出し、23ヶ町を練り歩きます。
千貫神輿は、天狗や手古舞、五色の旗を持った子どもたちに先導されながら、賑やかに各町へ繰り出します。
千貫神輿の特徴の特徴と言えば重さなのですが、その他にもう一つあるんです!
それは、担ぎ棒が短いということです。
なぜ?短いのかというと、狭い町内を練り歩くためであり、担ぎ棒が短いことにより一人当たりの負担が大きいため、約200人の氏子たちが交代しながら担いでいます。
担ぎ手たちが大きな声を上げながら全力で千貫神輿を担ぐ姿は、まさに勇壮です。
きっと、会場全体の熱気あふれる雰囲気に圧倒されることでしょう^^
千貫神輿の最終渡御が無事に終わった後は、約1時間かけて千貫神輿の屋根を拭いて清めたり、弓張提灯の飾り付けが行われます。
ちなみに、千貫神輿が町内を練り歩いている最中も、町内神輿や子ども神輿は登場します♪
☆宮入
[時間] 21:00頃~
[場所] 鳥越神社
19:00を回ると、お神輿に付いている提灯に明かりが灯り、会場は幻想的な雰囲気へと変わります。
夜のお祭りは、通称「鳥越の夜祭り」と言われており、お神輿は、暗闇の中で提灯の明かりがゆらりゆらりと揺れている姿から「お化け神輿」とも呼ばれています。
21:00頃になると、いよいよフィナーレである宮入の開始です!
鳥越祭りで最も大きな盛り上がりを見せる宮入は、見逃すことができません^^
千貫神輿が無事に鳥居をくぐることができると、大勢の観客たちから大きな歓声と拍手が巻き起こります。
最後の最後まで、鳥越祭りをどうぞお楽しみください♪
あ!もしかしたら、千貫神輿が練り歩くルートが気になっている方も多いのではないかと思います。
千貫神輿のルートが書かれた本社神輿渡御順路図(朱引き)は、例年、6月1日から鳥越神社社務所で販売が開始されます。
料金は100円となっていますが、町内の掲示板や鳥越神社のフェイスブックでも確認することができますので、チェックしてみてはいかがでしょうか^^
鳥越祭り 交通規制情報!
鳥越祭りでは、両日ともに交通規制が敷かれます。
規制場所は、江戸通り、春日通り、浅草通り、蔵前橋通り、清州橋通り、国際通り、左右衛門橋通り、新堀通りやその周辺道路となっています。
また、鳥越神社前の蔵前橋通りや一部道路は、18:30~22:00頃まで全面通行止めとなりますので、ご注意ください。
交通規制は広範囲に渡って行われますし、お祭り開催中、会場周辺道路は大変混雑します。
さらに、近くには有料駐車場がいくつかありますが、駐車台数はそこまで多くはありません。
都内という場所柄でもありますから、なるべく公共交通機関を利用されることをオススメいたします。
最後に・・
毎年、大迫力の神輿渡御が行われる鳥越祭り・・
夜になると担ぎ手たちはもちろん、大勢の観客たちの興奮も最高潮に達します。
時には、お互いの気持ちが熱くなりすぎて、喧嘩が起きてしまうこともあります。
鳥越祭りは「江戸の喧嘩祭り」と言われるほど喧嘩の多いお祭りですから・・
その雰囲気を楽しむのも良いですが、くれぐれもケガをされないよう気を付けながら見物するようにしましょう^^
東京で1番重い千貫神輿は必見!鳥越祭りで有名な鳥越神社の御利益や歴史を知ろう!/浅草観光のオトモ
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